どうも。世界のうりだです。
「人気の米国株投資系YouTuberが推奨する投信なら、きっと良い投信に違いない!」
きいたことのない投信を紹介されたら、思わず買いたくなりませんか?
あるYouTube動画で紹介されていたのが、「農林中金 おおぶねシリーズ」というアクティブファンドです。
「農林中金 おおぶねシリーズ」を買う前に
ネットから投資を始めたなら、その名を知らない人がいないTPZさんのYouTube動画で、思いがけない投信の名前を耳にしました。
普段はS&P500をはじめとしたインデックス投信を推奨しているTPZさんが、アクティブファンドを取り上げたのです!w(゜o゜)w
その投信とは、「農林中金 おおぶねシリーズ」でした。
積立投資のみ
まず知っておきたいのは、購入方法です。投信では、一度きりのスポット購入と、一定額を定期的に購入する積立購入があります。
おおぶねは、積立投資のみとなります。衝動買いや、お試し買いの”冷やかし客”は、お断りしています。
販売側の感覚としては、サブスクのように、消費者からの“購入料金の垂れ流し”を狙っているのでしょう(゜Д゜)
買付設定したら、買いっぱなしになりますので、覚悟が必要です。少額投資から始めるのが必須ですね。
ファンドマネージャ・奥野一成氏
おおぶねシリーズのファンドマネージャ(FM)は、奥野一成さんという方です。
きっと「独立アクティブ三兄弟」のFMと同じように、優れたファンドマネージャに違いありません。
TPZさんが「おおぶね~」を紹介するにいたった経緯ですが、
奥野さんが上梓された「教養としての投資」に感銘を受けたからのようです。
私自身、書籍はまだ読んでいないので、ご縁があれば手に取ってみたいと思います( ^ω^)
投資初心者の「好奇心」
投資を始めたころは、新たに知った投信をバンバン買い付けてしまうものです。
「まだカネはいくらでもあるんだから、ちょっとくらい買ってみよう!」
投信の値動きがどうなるのか、好奇心は尽きません。
その結果、現在私のつみたてNISAのポートフォリオは、つみたてを止めた投信の方が多く残っています(;´▽`)
私がもし、4年前にこの動画を見ていたなら、何の疑いも無く積立て買付の設定をしていたことでしょう。
米国株30銘柄程度を厳選
TPZさんが紹介していたのは、
「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね」
でした。
おおぶねシリーズは3本ありますが、優良な米国株のみにとうしするのが、当該投信です。
- 純資産額:21,403百万円
- 信託報酬:0.99%
- ベンチマーク:なし
- 設定日:2017年07月05
- 償還日:無期限
- 組入れ銘柄数:28銘柄(22/8/15現在)
設定日から5年程度のため、つみたてNISAでの購入は”まだ”できません。
もう5年待てば、ノミネートされるかもしれませんね。
【ダウ30】との比較
「30銘柄程度の米国株に投資する指数」と言えば、世界的に有名な【ダウ30】があります。
おおぶねと同じ農林中金で、ダウ30に投資できる投信「NZAM・ベータ NYダウ30」を販売しています。
- 純資産額:747百万円
- 信託報酬:0.231%
- ベンチマーク:ダウ・ジョーンズ工業株価平均
- 設定日:2020年3月12日
- 組入れ銘柄数:30銘柄(22/7/29現在)
信託報酬だけ見るなら、断然こちらを購入するべきでしょう(`・ω・´)σ
しかし、純資産額がまだ少ないようです。資金流入も乏しい。人気があるとは、お世辞にも言えません。
ということは、おおぶねのキャンペーンが上手くいっている、と捉えていいでしょうかね(;´▽`) 奥野氏の「人徳」とも言えるかもしれませんね。
おおぶねとダウ30。20年後に、よりよいパフォーマンスを示せているのは、どちらなのでしょうか。
信託報酬が「2.0%超」!?
ここからはTPZさんとは関係ありませんが、もうひとつ紹介しておきたい投信があります。
それは、「農林中金<パートナーズ>おおぶねグローバル(長期厳選)」です。
おおぶねの全世界投資版です。全世界にも関わらず、なんと米国よりも少ない銘柄数です!w(゜o゜)w
- 純資産額:6,313百万円
- 信託報酬:0.33%以内+成功報酬
- ベンチマーク:なし
- 設定日:2020年3月19日
- 組入れ銘柄数:25銘柄(22年7月末現在)
ハイウォーター・マーク方式
当該投信では、信託報酬にハイウォーター・マーク方式を採用しています。
これは、基準価額が最高値を超えたときにしか、運用会社がコストを得ない、という方式です。
パフォーマンスが悪い年は、運用会社が”ただ働き”というペナルティを背負うことになります。
いかにも良心的に見えますよね( ^ω^)
パフォーマンスがいいほど損をする?!
21年はコロナショックが押し目となって、投信の決算はプラスだったようです。
前年度の評価額を上回ったため、1.745%の「成功報酬」が発生しました。
成功報酬を含む信託報酬を差し引いた結果、22年3月時点で、当該投信の騰落率は4.2%でした。
たらればは無意味かもしれませんが、信託報酬0.2%のインデックス投信だった、騰落率は5.7%だったことになります。
この膨大なコスト差を払ってでも、おおぶねに賭けたい人はどうぞ。
まとめ
アクティブファンドは、資産形成よりもコンセプトに共感できるかが、投資の可否を判断すると考えています。
おおぶねシリーズを購入する決め手は、奥野氏一人の”ファンドマネジメントスキル”と人間性(カリスマ性)を支持できることです。
FANG+トリプル・ベア(2022年4月に償還)や、予想分配金提示型(毎月分配型)の投信を買ってしまうほど、”投信買いたがり”の私ですが、
当該投信の購入は見送ることにいたしましたm(_ _)m
今回は、
- 「農林中金 おおぶねシリーズ」を買う前に→積立買付のみ可能。ただし、つみたてNISAは非対応。
- TPZさん推奨「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね」→ダウ30との比較
- 農林中金<パートナーズ>おおぶねグローバル(長期厳選)→パフォーマンスがいいほど、他のインデックス投信よりコスト高になる「ハイウォーター・マーク方式」
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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