どうも。世界のうりだです。
つみたてNISAやiDeCoといった、税制優遇口座制度の拡充によって、投資が身近になりました。
ただ、それらの口座では、毎月一定額しか投資できません。
新社会人ならともかく、今まで預貯金でプールした資金がある方にとっては、じれったい制度なのです。
次の積立日付まで、全部現金で持っておくのでしょうか?
今回は、つみたて投資のデメリットと、初期資金の使い方について、ご紹介します。
つみたてNISAやiDeCoを始める前に
つみたて投資は、実は万能ではありません。
税制優遇だからといって、変に期待するのは誤りです。
つみたて系のデメリット
1.初期資金を持て余す
「このお金も、本当は投資したいところだが…」
毎月定額のつみたてを思い立った時点で、すでに投資可能な資金をお持ちの方は、次のつみたて日付を待っているだけになります。
なので、投資を控えた資金は、完全に遊んでしまいます。
お金を使おうとした気持ちの”やり場”がありません。その”やり場”については、後ほどご紹介します。
「この金を使って、効率の良い増やし方はないだろうか。」
そのうち、ヘタな”儲け話”を見つけてしまいうのです。
そこに支払った結果、何も得られない(詐欺まがい)なんてことが懸念されます。
2.後戻りできない(しづらい)
iDeCoの場合、60歳まで現金化できません。
下落時に売却した後、定期預金でくすぶらせて、所得控除の恩恵だけを受ける考えは、確かにあります。
しかし、2~30年の時間は、ほぼ確実に預金以上の利益を生み出せることを考えると、もったいない。
10万円足らずで入金をやめて、しかも引き出せないiDeCo口座に対して、向こう20年恨めしく思うようでは、生活に支障をきたします。
つみたてNISAで、掛け金目いっぱい積み立ててきたにも関わらず、初めて経験する下落に狼狽売りしてしまうようでは残念です。
向こう20年の非課税運用期間を、たった2、3年で放棄してしまうというのは、数年後の後悔につながるはずです。
売却した2~3か月後に、すぐに上昇機運が始まります。相場は人心を弄ぶように、延々と動き続けます。
「やっぱ来年から、また始めようかな(´・ω・`)」
このようなマインドでは、非課税口座の枠をくいつぶしているだけです。
投資は一括の方が有利
投資で最大の効力を発揮するのは、かけた時間です。
つみたてだと、徐々に増えていくため、時間のメリットを最大限に活かしきれません。
お金は最終的に使うためにあります。後ほど紹介しますが、ある程度は「特定口座」で運用しておく方が、投資の理に適っています。
利益に対して20%の税金はかかりますが、十分時間をかけていれば、80%の利益で不満はないはずです。尚税金は、売却した際にしか発生しません。
運用し続ける限りは、税制優遇口座と同じパフォーマンスを発揮しているので、好きな金額を投資できる特定口座のメリットを理解しておきましょう。
理想は自己投資
本当は自己投資して、未来の自分のためにお金を使うのが理想です。
手っ取り早くできる読書なんかも、これにあたります。これだと、多くても数万円程度でしょう。
投資よりも、自分のスキルアップに注力→収入アップした方が効率がいいのは、自明なのです。
ただ、自己投資が乏しかった私には、自己経験に基づいてこの項を埋めることができないのは、正直心苦しいところです(´Д`)
今の環境に何らかの不備を感じるなら、引っ越しでリセットすることも、立派な自己投資と言えます。引っ越しのためには、ある程度のまとまった金銭が必要です。
特定口座でおすすめの商品3選+1
つみたてNISAでは購入できない金融商品を挙げてみました。
1.たわらノーロード 先進国債券
債券カテゴリの投信は、つみたてNISAでは購入できません。
でも、金融市場でもっとも大きな債券カテゴリを、一生に一度は買ってみたいと思うのは人情です。
債券とは、原則(建前上)元本を確保しつつ、利息のインカムで利益を出します。
当該投信は、主に米国の国債で構成されており、年利1.5%程度の利回りを見込んでいます。
最近の株式カテゴリの投信における信託報酬の低下しており、「低コスト・低リスク」だったはずの債券カテゴリの存在意義が問われています。下記が信託報酬の比較です。
- たわらノーロード 先進国債券:0.187%以内
- eMAXIS Slim 全世界株式:0.1144%以内
債券カテゴリの投信において、低コストのメリットは無くなったわけです。
そんな理由から、投資のボラティリティに慣れてくると、そのうち「いらなくね?」と思えるようになります。
2022年くらいの”中程度”の下落があったときに、値下がりした別の資産(断然株式カテゴリ)にシフトさせる用に確保しておくのです。
私は当該ファンドを3年持ってみましたが、「微妙な資産」と結論付けました。
現金(ネットバンクの定期預金)の有用性に気づいてしまったので、そちらでリスクコントロールするようにしました。
ゴールドとの比較
「有事の金」と言われるだけあって、現在の世界情勢を鑑みて、ゴールドは爆騰しています(゜Д゜)
だからと言って、「ちゃんとゴールド持っておけばよかったorz」と、後悔している方は少ないと信じています。
ゴールド自体の価値は不変です。決して成長しませんし、配当も発生しません。
もっとも残念なのが、複利効果が望めないことです。この見方は、暗号資産にも通じています。
お持ちの現金がいつか紙くずになると恐れている方以外、必要ではないと思っています。
2.iシェアーズ S&P500(1655)
私が初期資金の投資先として、もっともおすすめするのが、「iシェアーズ S&P500 米国株ETF(1655)」です。
何よりも単価が安く(3/14時点で、3,600円程度から)、買いやすい点です。
しかも、配当金までもらえて、投資をやっている感も得られます( ^ω^)
国内ETFの懸念点は、取引量が少ないことです。買うのはいいが、売るときに買い手がつかない(流動性が確保できない)可能性があります。
しかし1655は、「投資の王道」行くS&P500に投資することから、日々圧倒的な取引数が担保されていて、流動性を懸念する必要がありません。
あまりチビチビ購入すると、売買手数料で削られてしまうので、なるべくまとめて購入しましょう!
3.セブン銀行(8410)
個別銘柄です。1つくらい持ってみたいという方は、「セブン銀行(8410)」がいいでしょう。
コンビニ再王手であるセブンイレブン。行けば、ほぼ全店でセブン銀行のATMを目にすることになります。
生活に密着した企業に投資できるのは、投資冥利に尽きます。
また8410は、予想配当利回りが4.51%(3/11現在)と、4%超えの高配当銘柄に分類されます。
1655は全額投資しても差し支えないETFですが、8410で同じことは勧めません。個別銘柄を経験する上でベストな銘柄だと、個人的には考えています。
(番外)ネットバックの定期預金
特定口座で購入する資産は、必然「リスク資産」に分類されます。
対して、特定口座に入らない「無リスク資産」として、現金で持つのがいいと、考えるようになりました。
何でもかんでも、現預金以上の(ローリスクを含む)リスクを取る必要はありません。
時世に揺るぎない「ノーリスク」と「ノーコスト」を確保しましょう。その両方を満たすのは、預金しかありません。
ネットバンクの定期預金は、何かの時にコンビニで現金化できます。また住信SBIネット銀行では、1年定期で0.02%と、市中銀行の20倍の金利が付いてきます。
ただし1口座の上限は、万が一の破綻に備える上で1,000万円までです。
まとめ
投資はやること(動作)が極端に少ないです。また値動きは、自分ではどうすることもできません。
にもかかわらず、下落が起きると何かしたくなるものです。
そんなときの”気休め用”に、まとまった資金は、特定口座でなるべく無難(有益)な資産を蓄えておきましょう!
今回は、
- つみたてNISAやiDeCoを始める前に→つみたて投資は万能ではない。初期資金をムダにしないように。
- 特定口座でおすすめの3商品+1→1655こそ、最初に買うのにふさわしいETF
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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