時事考察

金融商品の流動性ランキング|メリットばかり追いかける危険性

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時事考察

どうも。世界のうりだです。

金融商品には、それぞれメリット・デメリットが生じます。

ブログなんかでは、それらのメリットがどうしても強調される傾向にあります。

流動性デメリットになるようなら、その商品に投じる額を考えなければなりません。

生保は満期前だと減額されたり、iDeCoには年齢制限があったり、と。

メリットを大きくするためには、流動性が低くなることを、この機会にご承知おきください。

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金融商品の流動性ランキング

代表的な金融商品の流動性を考えてみました。

【ベスト】1位 ネットバンクの現預金

ネットバンクなら原則、24時間365日の現金化が可能です(゜∀゜)

なにせATMがコンビニに設置されているわけですから。

現金は今時、コンビニで扱うのが常識となりつつあります。

2位 都市銀行の現預金

ネットバンクとの違いは、都市銀行はCD(キャッシュ・ディスペンサー)の設置個所の少なさです。

それにしても、給料日や月末、5・10日に生じるCD前の「あの行列」には、絶望すら感じますorz

今どきはキャッシュレスが当たり前ですので、現預金は流動性を比較する対象でもないかもしれません(^^ゞ

3位 暗号資産(通貨)

暗号資産(通貨)は、週末に市場がクローズしないため、年中手軽に売買できます。

最近はビットコイン(BTC)の値上がりが顕著なようです。

庶民には縁のない、売買できない時期というのはあります。

4位 FX 基軸通貨→新興国通貨

暗号資産と違い、FXは週末に市場がクローズします。

流動性とは違いますが、FXは売買価格の上下が気になります。

基軸通貨(ドル、円、ユーロ、ポンド)は比較的値幅が少ない方なので、戻しやすいです。

対して新興国通貨は、突如の暴落があります。2018年に起きた「トルコリラの大暴落」なんていうのが、記憶に新しいです。

私も新興国通貨には、痛い目を見せられました(;´▽`)

1~4位は「現金そのもの」なので、別に書かなくてもよかったかもしれません。

意図としては、「ネットバンクの優秀さを示したかった」というところです。

5位 特定口座の投信→個別株(ETF、REIT含む)

証券会社の金融商品においても、流動性において微差が生じます。

税制面で何の優遇もない「特定口座」は、もっとも流動性が高いと言えます。

「でも現金必要やし、しゃーない(´・ω・`)」

利益の出ている商品を売却した場合、20.315%の引き換えに、投資額より増えた現金を手にすることができます。

税制改正が無い限り、この原則は変わりません。課税を割り切れるわけです。

投信は売却の指示をすれば完了ですが、個別株は指値が刺さる必要があります。当日中に売買成立できない可能性があるため、投信に比べて少し流動性が低いです。

6位 NISA(つみたてNISA)口座の投信→個別株(ETF、REIT含む)

特定口座と違いNISA口座では、先の課税が一定期間において非課税になります!(゜∀゜)

それだけに、一定期間内の売却は躊躇するはずです。

まあ「背に腹は代えられぬ」状況においては、2つの口座に流動性の差はありません。

7位 個人向け国債 変動10年

楽天証券・山崎元さんの話を聞いていて、個人向け国債もいい気がしました。

先日、初めて買ってみました。

ああ、もちろん私が記事にした「お金は寝かせて増やしなさい」にも、有用性が書かれていますよ( ^ω^)

国債は年率0.05%の金利が保証されています。銀行の定期預金に比べて、かなりお得です。

商品名にある通り「10年縛り」です。

未来の金利と引き換えに、10年間使わないと割り切れる金額だけに絞る必要があります。

単元が1万円からと、それなりに大きな金額になるので、購入には冷静な判断が必要です。

8位 生命保険

個人向け国債同様、解約を申し込むことで、現金(返戻金)は戻ってきます。

ただし、戻ってくる現金の減り方がハンパないのが生保です。

そのデメリットを負うことで、万が一に発生する不幸での満額支給(保険内容によっては、掛け金を大幅に上回る金額)を保証しているのです。

【ワースト】iDeCo

流動性ワーストになるのが、なんとiDeCoでした!(゜Д゜)

ここまで上げてきた金融商品の中で、iDeCoほど税制優遇を受けられる商品はありません。

なのに流動性という面においては、他に類を見ないほど、どうにもならない商品でもあるのです。

それは、60歳になるまで現金化できないことです。

サラリーマンなら月額2万3千円がMAXです。それを毎月割り切れてしまう方は、マネーリテラシーが高いのかもしれません。給与の多寡にもよりますが、私にはとても真似できません。

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将来のメリットだけを追い求めた結果

資産運用して成功するイメージ
この絵のような将来にたどり着く前提になってませんか?

iDeCoやNISAにストックの全振りが完了し、「将来は安心だ(;´▽`)」と考えていませんか?

その【将来】って、いつになるんですかねぇ(^^ゞ

国債、保険、iDeCoは、満期を待つしかメリットが生じない可能性が大きいのです。

手持ちの現金で、長遠な【現在】を乗り切る(言い方はどうかと思いますが)ことが、果たしてできるでしょうか。

退職できない!

サラリーマンにとって退職は、冒険のようなものです。挑戦や自己投資とも言えるでしょう。

退職で人生が一変します。何が変わるかといったら、定期的なフロー(月給)がなくなることです。

流動性を確保していないと、現金が必要になった時に、少なくない損を被ることになります。

運用時期、もっとも恩恵のあるiDeCoに至っては、損をしての現金化すら許されていません。

「この会社、もう無理ポ…(´Д`)」

自分で退職を決意するなら、覚悟する期間を作れるかもしれません。

あるいは、解雇や倒産は突然やってきます。

見直しは「保険」から!!

「流動性の低さは、将来の収益に比例する」のは、間違いありません。メリットを先送りにしている見返りの収益ですからね。

今回のランキングで「将来の収益」がもっとも望めない商品が、【保険】です。

保険での「将来の収益」は、掛け金の数%でしかありません。投資では、(インデックスのみでも)何倍になるかもしれない収益を望めることを考えたら、絶望的な数字です。

さらに、現金の収益は「自身の不幸と引き換え」です。

終身保険なんて、自分が死んでから他者が現金を受け取るシステムです。自身の所帯をヘッジする目的以外は、無意味です。

これを機会に「保険はかけて当たり前」という文化こそ、改めるべきです。

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まとめ

将来の不安と期待は、表裏一体です。しかし、期待しすぎていいものでしょうか。

今を有意義に過ごすための資産の流動性→いつでも使える現金くらいは、確保しておきましょう。

どうか皆さん、現金が足りなくならない日常をお過ごしください。

今回は、

  • 金融商品の流動性ランキング→ベストはネットバンク、ワーストはiDeCo!
  • 将来のメリットだけを追い求めた結果→挑戦、自己投資がおろそかになる

について、書いてみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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