どうも。世界のうりだです。
SBI証券では、各投信に「スターレーティング」がついています。
モーニングスター社の基準に則って、投信の善し悪しを示している指標です。
最高評価は星5つで、もちろん星のついていない投信も存在します。
つみたてNISA対象投信では、選定基準の厳しさから、星2つがもっとも少ない評価となっています。つみたてNISAの商品にハズレが少ないと言われているゆえんは、この事実をもって確認できます。
個人的には、このレートには懐疑的です。本当に買える投信は無いものか、考察してみました!
【つみたてNISA】「星2つ」の投信の実態
22年3月現在の評価値をもとに検証しました。
2月には5本でしたが、3本が純粋追加されたようです(^_^;)
その中から、おもしろそうなランダムに3本をピックアップしてみました。
東京海上・円資産インデックスバランスファンド(愛称:つみたて円奏会)
- 設定日:2017年10月11日
- 純資産額:138百万円
- 信託報酬:0.418%
- 運用方針(抜粋):国内の複数の資産(債券:70%、株式、REIT:各15%)を基本として分散投資します。
まず大前提として、資産形成に用いるべき投信の純資産額は、10億円がボーダーラインと言われています。
当該投信は、その要件を満たしていませんorz
資産の乏しい投信は、繰上償還される危険性が高く、償還された際は、つみたてNISAの仕様枠を使って現金化されことを心配しなければなりません。
債券メインの投信(バランスファンド)は、円奏会の他にも多数存在しますが、債券では20年の運用期間の長さを活かせません。
そして、国内資産全振りというホームカントリーバイアスまで持っています。
現在の投資は、米国株抜きには、メリットを享受し得ません。なので、円奏会単独の投資だけは、避けてください。
22年初頭の株価下落とともに基準価額が下がって、状況が好転しても上がりにくい当該投信。
円奏会と同じポートフォリオを実現したいなら、一般NISAで各カテゴリのインデックス投信を買いましょう。
たわらノーロード 最適化バランス(保守型)
- 設定日:2018年01月24日
- 純資産額:38百万円
- 信託報酬:0.55%以内
- 運用方針(抜粋):ファンドごとに目標とするリスク水準(標準偏差)を設定し、目標とするリスク水準に応じて各資産別の投資比率を決定します。
インデックス投信の雄・たわらノーロードから、星2つのつみたてNISA対象投信が出てしまいました(´Д`)
たわらノーロードは、低コスト競争から脱落したとはいえ、名目と実質の信託報酬が乖離しない現実路線から、信頼が高いブランドです。
「保守型」の名の通り、国内債券:60%、海外債券:26%と、9割弱が債券で構成されています。
つみたてNISAの「株式を含む投信」という定義にすら、疑念を持たせてしまう投信です。
当該投信は、2020年には星4つの高評価を受けていたものの、わずか2年で星2つに降格してしまいました。
純資産額の少なさから、20年の長期運用に耐えられないのは明白です。つみたてNISA初の繰上償還は、この投信かもしれません。
ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンド
- 設定日:2018年01月10日
- 純資産額:15,857百万円
- 信託報酬:0.6378%以内
- 運用方針(抜粋):国内外の債券および株式ならびに海外の不動産投資信託証券を投資対象とし、各投資対象資産を代表する指数で構成される複合インデックスに連動する投資成果を目指します。
上記2つとは打って変わって、なんとなくよさそうですね(;´▽`)
8資産から「国内リート」を除く、7資産で構成されています。かなり珍しいですね。
各資産のバランスも独特で、アクティブ投信の雰囲気を醸しています。
まだ運用歴4年の若い投信ですが、純資産額が示す通り、かなり期待されている投信のようですw(゜o゜)w
ただ、信託報酬が0.6%を超えているのが、ネックになるのでしょうか。信託報酬さえ下げることができれば、今後星の数が増えることが見込まれます。
個人的には、「星2つに据え置くのはもったいない投信」だと見えます。
星2つでも異彩を放つ投信
つみたてNISAの9割が「インデックス投信」で構成されています。
信託報酬の低さだけを争う、デスレースになっている感が否めません。
そんな中、「異彩を放つ投信」があることをご存知でしょうか?!
地域別ともバランスファンドとも全く違う切り口の投信が、一つだけありました!(゜∀゜)
EXE-iグローバル中小型株式ファンド
- 設定日:2013年05月13日
- 純資産額:11,044百万円
- 信託報酬:0.327%程度
- 運用方針(抜粋):ETF(上場投資信託)への投資を通じて、世界(日本を含む)の中小型株式へ投資します。
当該投信は、私も買い付けています( ^ω^)
全世界の中小型株に投資します。みんな大好きなS&P500やオルカンには含まれない銘柄に、投資することができます。
メジャーとは言えない企業で構成されているため、アップダウンが激しい(下げ期間が長くなる)ことを覚悟しなければなりません。
だからと言って、アクティブ投信でもないため、信託報酬が跳ね上がることもありません。
その名が示す通り、未来の成長にかける中小型株、いわゆるグロース銘柄に投資しています。「ひふみプラスのインデックス版」と、勝手に提唱します!(`・ω・´)σ
ただし当該投信に投資する場合は、メインにすべき投信ではありません。あくまでサテライト→遊び心の範疇で、数%にとどめておきましょう。
まとめ
「ノーロード」で「信託報酬0.5%以下」の「インデックス投信」を満たしていれば、星2つもらえることがわかりました。
つみたてNISAの規制において、債券過多の投信は排除することを望みます。リスクを下げるためには、ノーコストの現金で持っておくことを強く推奨します。
米国株全盛の情報であふれている現在、星を見て投信を買う人は、少ないかもしれません。
私のように”へそ曲がり”を自覚する方は、星の評価をある程度信頼して購入商品を選ぶようにしましょう。
今回は、
- つみたてNISA対象の「星2つ」の投信→評価通り、買わなくていい投信がほとんど。
- 星2つでも、購入を検討できる投信→EXE-iグローバル中小型株式ファンド
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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