SESスキル2.0

一人の無能SESを最適に活用する方法|安定運用に必要なPMO

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SESスキル2.0

どうも。PMO歴17年のうりだです。

大規模システムでトラブっているニュースを、ちらほら見かけます。

インシデント(トラブル)は、日常の積み重ね、慢心から起きるものです。

そのシステムのことしか”考えなくていい”「PMO」が一人いたら、同じインシデントを未然に防ぐことができるのです。

PMOはSESがやれる、数少ない上位ポジションのひとつです。

私がPMOを17年続けられたシステムは、皆さんの知っている大規模システムと比べたら規模が小さいかもしれません。

ただPMOの本質は同じと思いますので、成功しそうなエッセンスを書いてみました。

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一人の無能SESを最適に活用する方法

大人数で職場に集められたSESのイメージ
大人数のSESから、システムにたった一人のPMOを目指しましょう!

従来のSES的働かせ方では、現場に入ってしまった時点で、ほぼ技術は身に付きません。

たらいまわしにされた挙句、零細SES企業が倒産して、あるいは嫌気が指して路頭に迷うことに。(ちなみに私は後者です(^^ゞ)

SESの大部分が”負け組確定”なのかもしれませんが、一人だけなら救える可能性があります。

長期のシステム運用が見込まれるなら、誰か一人をPMOに仕立ててあげましょう!

気づいたらSES歴が積み重なり、”人生失敗”だと気づいたのが、一転「天職」になるかもしれません。

一次請けプロパー社員の「伝える力」

IT業界の多重下請け構造は、未だ社会問題です。

顧客である大手企業からシステム運用を、一次受けである大手SIerのプロパー社員から、担当者として就任します。

システム運用は、最終的には担当になったプロパー社員の器量で決まります。

プロパー担当者自身は作業をしません。なのでプロパーは、実作業に当たる下請けの担当者に「伝える力」が必要です。

顧客の意思を汲んで、PMOを経由して運用に落とし込むことになります。

PMOが実運用に落とし込もうとしたとき、細かい仕様を判断できるプロパーが理想です。

一人だからやる気になる!

自分でいうのもなんですが、私はPMOの成功例です。

成功したもっとも大きな理由は、PMOが「私一人に任せたこと」だと考えています。

SESの働き方は、”必ず”SES担当を取りまとめるリーダーがいます。プロパーは本来、このリーダーを経由してPMOに指示をします。

私は三次請け企業の社員だったので、二次請け(上位)会社が入れ替わることでリーダーよりプロパーとの関係が長いのです。※上位会社が変わるのに、下位会社の担当者が変わらない時点で、いろいろ怪しいのですが。

そのためPMOである私は、プロパーと直接とやり取りできる環境が築けました。リアルタイムで動くことができたのです。

何より一人にさせられることで、自主性と責任感が生まれます。

「このシステム運用において、私が知らないことがあってはならない!」と思うだけで、運用の問題点が浮き上がってくることがあります。

プログラムスキルがVBAだけで、コミュニケーションスキルが著しく乏しい私でも、です。

浮かび上がった問題点をプロパーに上げるサイクルができ、タイムラグが小さくなれば、そのPMO設置は成功です。

私自身が培ったPMOスキルは、小著「IT派遣で高時給がほしいなら「PMO」を目指せ!」でご確認ください。

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PMOの行く先は「社内ニート」!?

社内ニートのイメージ
仕事に上意下達を望むSESの方は、安定運用のPMOこそ理想ですw

PMOは、システム運用の本質を理解する必要があります。それ以外はする必要が無い。

経験がたまったPMOは、「社内ニート」のように見えることでしょう。

「PMOいらなくね?」と思える安定運用を

PMOはまず、システムにかかわる全てのドキュメントを把握しておきましょう。

運用手順書やマニュアルを作らされるかもしれません。実際私は、手順書の改版をさせられていました。

ドキュメントを見たあとは、ただ安定運用を見守るだけです。

何かが起きたら、インシデントの推移をすべて把握している必要があります。

私が携わったシステム運用は、守備範囲が小さかったので、すぐに社内ニートなることができました(;´▽`)

安定運用にたどり着いたのち、まだ働きたい意思があった私は「PMOいらなくね?」と思うようになりました。

それでもプロパーは、二次請け→三次請け(私の所属会社)契約は更新され続けます。

システム的には、安定運用の一環であるPMOを置いておく方が、保険としてはいいのでしょう。

ただ、あなたの人生と天秤にかけて、継続するか降りるかは、あなた次第です。

PMOとして評価された結果

PMOになれる立場の前提は、二次請け以下(実際には三次請け以下)の社員、あるいは派遣社員です。

PMOとして長く携わることで、顧客やプロパーからは評価されるかもしれません。

一方、あなたが所属する下請け会社にはいないため、立場も役職も上がりません。

理想としては、正当に評価してくれる(はず)、システムを保有する顧客に雇われることでしょう。

私の場合はシステム顧客が自治体だったので、そんなそぶりすらありません。担当者も2年ごとに異動してましたし。

さらに私の場合は特殊で、前述した通り二次請けがコロコロと変わっていきました。

最後にたどり着いた企業に、私の素行が横暴だと判断され、クビにされました。

プロパー(一次請け)が満足しても、何もしない二次請けの一存で切られるという、”多重下請け構造のゆがみ”を目の当たりにしました。

私の素行について知りたい方は、小著「しあわせな社内ニート」「実録!_半生をムダにしたIT社員の回顧録」(最近、後者の閲覧が上がっててビックリしてます!(>_<))をご一読ください。

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まとめ

今回の記事は、平井元デジタル相が【ReHacQ】で、ひろゆき氏と対談しているのを見て、書くことを決めました。

PMOはまだまだ認知されていません。「何もしてない状態が一番働いている」という、ややこしい職種なので、理解されるのは難しいでしょう。

運用に不安を抱くシステムベンダーの皆さん。最終的に何もしなくなる「社内ニート」のようなPMOを、設置してみましょう!

今回は、

  • 一人の無能SESを最適に活用する方法→PMOにして、システム運用の安定化を目指そう!
  • PMOの行く先は「社内ニート」!?→

について、書いてみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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