SESスキル2.0

SESとして客先常駐してきた5つの現場実態|中間SIerに要注意!

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SESスキル2.0

どうも。SES歴20周年のうりだです。

自分に身に付けたい能力やスキル、また向上心が無い方は、SESをおすすめします。

そんな人種に該当してしまう私は、SESを始めてとうとう20周年を迎えました!ヽ(´▽`)/

いずれも客先常駐の案件でした。

20年という長期経験をかいつまんで書くだけで、SESをやろうとしている方には、ひょっとしたら何かの参考になるかもしれません。

私が在籍してきて印象的だった、もしくは直近の現場から5つの実態をご紹介します。

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SESとして客先常駐してきた5つの現場実態

SES現場の雑然とした(誤った)イメージ
SESって、こんなイメージありませんか?(こんなにかっこいいわけありませんが)

技術的に皆さんにお話できることはございません。SESとは、突飛な技術のいらない職種だからです。手順さえ覚えてしまえば、誰でも取り掛かれます。

なので気になるのは、技術よりも職場の雰囲気ではないでしょうか?

私は幸い、どこも「そこまでひどくはない職場」だったと自覚しています。

なので面白みはないかもしれませんが、リアルとしてとりあえず書いてみます。

1.大手宅配会社のシステム会社(2000年12月~翌年3月)

この現場は、いわゆる「テスター」として派遣されました。テスターは、SESがやらされる王道作業ですね( ^ω^)

当現場は、いわゆる体育会系でした。宅配業界なのだから、グループ全社的にそうなるのは容易に察知できるでしょう。

上記した契約終了の3月までに、テストを完了させる必要があったようです。とにかく解決するべき問題が多かったので、プロパーのテンションが私からすると異常に高ぶってました。

一番問題だったのは、定時通りに帰れる雰囲気はありませんでした。私が経験した中で、唯一そんな現場でした。

そういう雰囲気になじめなかった私は、初めて職場から【飛ぶ】ことを決意しました。

週末の金曜だったと思います。「思い立ったが吉日」と、リーダーに報告に行きます。さすがの私も「飛ぶ」なんて直接言えるはずありません。

帰社」というサル知恵ワードを発揮し、帰ることをリーダーに告げました。当然、ものすごく不機嫌な対応をされ、クドクド言われました。しかし、もう二度と来ない決意であれば、これくらいの”代償”なら安いものです。

しかし紆余曲折あって、周りの大人の助言により、週明けには再度出社していました。「辞めます」的な啖呵を切ったわけではないので、戻っても変な雰囲気にはなりませんでした。

ここで辞めちゃってたら、今の自分はなかったでしょう。命拾いした瞬間でもありました。

「飛び未遂」をしたことで、モヤモヤを吹っ切ることができ、契約期間を全うしました。たった4ヶ月足らずだったので、今なら目をつぶって耐えてしまうのが容易でしょう。

若いころは、時間の感覚がわかりません。しかしSESを選んだ時点で、時間を捨てていることに変わりはないのですから。その覚悟を持っていれば、私のような醜態をさらすことはないでしょう。

この現場では自身の未熟さ(21歳!?)も手伝って、周りの方にご迷惑をおかけしましたm(__)m

会社は銀座8丁目にありました。新橋演舞場が近く、昼休みはよく散歩に出かけてました。

先日、20年ぶりに会社を見に行きました。ビル自体はありましたが、テナントは無くなっていましたね。

  • よかったこと:つらいときに「飛べる」スキルがあったこと。初めてドトールコーヒーに行き、喫茶店のコーヒーのうまさを知ったこと。
  • 悪かったこと:当時は不満しかなかったと思うが、今考えると特になし。→SESとしての土台ができた。

2.超大手SIerによる運用アウトソーシングのPMO(2002年7月~2019年11月)

SESの同案件契約なんて、せいぜい3年がいいところでしょう。派遣法の改正などで、長期派遣はより難しくなってきました。

超大手SIerであるF社は、それを17年にわたって、のらりくらりとやってのけたのです!w(゜o゜)w

長期にわたる同案件契約は、SES契約ではなく、「請負契約」ならOKです。自社の沽券を一身に背負わされ、20年以上F社で過ごしていた人は多くいたはずです。

実は私も請負契約だったようです。契約として、「自治体→F社→A社→自社」という、SESではおなじみの多重構造でした。

請負契約にも関わらず、(当たり前のように)自社の管理は一切なく、F社の直接指示により日々の作業にあたっていました。中間SIerのA社も、日ごろ関与してくることはありませんでした。

安定したいならPMOがおすすめ!

現場ではPMOという立場でした。PMOについては、拙著「IT派遣で高時給がほしいなら「PMO」を目指せ!」にまとめましたので、興味のある方はリンクをクリックしてください。

PMOに収まると、システムが続く限り、その地位は安泰です。安定志向の方は、ぜひPMOになることをおすすめします。

実はF社の中途採用にエントリーしないかとのお声がけをいただきました。担当者の認識違いで、残念ながら募集期間が終わっていたので、かないませんでした。

ひょっとしたら、そんな「ワープ」が実現するかもしれませんよ!(゜∀゜)

最後は中間SIerに契約終了を言い渡され、別の担当者が就任し、私は”お払い箱”に。

業務に関係ない中間SIerが”しゃしゃってくる”【多重構造】は、SESとしては逃れられないジレンマなのです。

自社には関われない

SESは客先常駐です。帰社日があったとして、月1回の”顔合わせ”では、会社の経営には関われません。つまりSESは、その会社では永遠にコマまでしかありません。

自社の上司は、私が普段何をやっているのかを、最後まで知らなかったはずです。

私個人としては、安定的に給与を得られればいいだけでした。自身の向上心や会社のビジョンを考える脳ミソをつけることは、最後までできませんでした。

  • よかったこと:あの超大手SIerのF社で就業できた(完全な自己満足)。PMOスキルが身に付いた。自分の作業を確立し全うするだけで、作業以外は何もしなくてよくなった。
  • 悪かったこと:半生をかけたわりに何も残らなかった。自社への寄与が皆無だったので、業績アップ、昇進、昇給という、会社員として当たり前のことができなかった。

3.都市銀行から派生した子会社の情シス(2020年8月~翌年1月)

正社員はあきらめ、大手人材派遣会社に登録しました。そこで初めてアサインしたのが、この現場でした。

派遣は不安定というデメリットの代わりに、仕事を選べるメリットがあります。

SES会社だと、案件を1つずつ紹介してきます。最初の面接から合否までの期間に、別案件にアプローチしたとしても、せいぜい3社でしょう。

先にアプローチした案件が、優先的にアサインされてしまいます。スキル以外の自分の望む条件(特に勤務地)は、まず取り入れられません。

派遣であれば、自分がやりたい条件を検索すると、大量の案件を見ることができるのです。

ただし 一件 一件が、SES会社とは比べ物にならない確度の低さです。そのため、折れない心で多数の案件にアプローチをしていく必要があります。

この現場は、私からアプローチしたのではなく、派遣会社からすすめられた案件でした。

「なんでもいいから、やるしかない!」と、飛びついたところ、入職がかないました。

【契約条件】時給1,900円、7時間、有給無し(就業6ヶ月未満のため)。

決まらないところに、不良条件(特に時給)を押し付けてくるのが、派遣会社の”やり口”です。

しかしこのころの私は、バイト情報誌(タウンワーク)を見るのが趣味でした。低時給を見慣れていたので、この条件を見て「破格の高時給」と喜んでいました。

給料日に現実を知らされます。正社員の月給を知っていると、いざ給与明細を見たとき思った以上に少ないことに気づかされました。

翌年からはトータルはこのままで住民税まで加算されるとなると、とても続ける気にはなりません。

取り付く島が無い

金融というと聞こえがいいですが、ローンを扱うという時代錯誤の会社でした。個人的な認識ですが、そんなに間違ってないと確信しています。

その証拠に、本店で実績を出した部長クラスが、定年退職後の天下り先として設立した子会社だったのです。

収入の低さ、未来のない業界と、取り付く島もないので、次回の更新契約しない旨を営業に告げました。

「顧客のニーズが第一」である大手人材派遣会社です。すんなり通してくれるはずもありません。

定時後にも関わらず、現場の会議室に詰められました。使い捨ての派遣のわがままで、ただ辞められたのでは、大手のメンツが立ちません。

当然、残業代なんて出ませんでした。

  • よかったこと:勤務地の近さ、勤務時間の短さ、5分刻みの超過勤務申告、自分のスキルにマッチしたVBA開発ができたこと
  • 悪かったこと:派遣会社からアプローチされたゆえの収入の低さ、「辞める」といった後の派遣営業の叱責、昼休みに自席で休めない(独特の文化)

4.大手ネット保険のタコ部屋システム室(2021年2月~同年4月)

この案件は、零細派遣会社による紹介でした。

作業自体は全く大したことなく、当番(定時後にツールから自動送付されるメールを待つ)以外の日は、”ベルサッサ”することができました。

【契約条件】月給40万円(見込み残業20時間込み)、
営業日数×8時間(ショートするとその分減額。時給より割増で換算)、有給無し。

「月給40万」というフレーズにしびれました。まるで個人事業主になった気分です。40歳のIT勤めであれば、普通にもらえる金額、あるいは少ないのかもしれません。

多分この条件だと、ブラックの部類に入るのでしょうね。特に「見込み残業20時間」は。

先述したように、ベルサッサだったので問題なかったのです。ただリーダーだけは、「20時まで」の業務時間を強いられていたようですが(^_^;)

ネットの情報によると、保険系のシステムはブラックな香りがするようです。同社は特にその色が濃いのだとか。

会議室を改造した、10m×2.5m縦長の部屋に、作業者用の20席が用意されています。コロナ禍で毎日全員出社→着席はありませんでしたが、7割は埋まってました。

壁に向かって2列の長机で作業します。その間が必然的に通路になるわけですが、その間わずか50cm。

今どきこんな「タコ部屋」が、都心の1等地に存在するんだと感心しました。

しかも、通路になる中央には、扇風機と、”ご時世”に準じた「換気してるアピール」のためのサーキュレータが転がっています。

2月中旬からの2ヶ月半の契約でした。さらに2ヶ月延伸の話がありましたが、丁重にお断り申し上げました。メンバーからは居酒屋で慰留されましたが、「実は霊感がありまして…(´Д`)」とか、わけのわからないことを言って振り切りました。

正直、月40万円を手放すには惜しいのかもしれません。しかし派遣紹介サイトには、そんな案件がゴロゴロ転がっています。

次も好条件に入れると信じて、サイトからポチポチと、好条件の案件をクリックに勤しみました。

  • よかったこと:初めて月収40万に届いたこと。オペレータを経験できたことで、彼らの気持ちを理解できるようになったこと。
  • 悪かったこと:とにかく部屋が狭かったこと。エレベーターの混雑ゆえ、下りるのに気を使ったこと。

おまけ . 大手携帯電話会社(2020年5月)

結果的に短期間になったことも手伝って、ほとんど何もしてません。時系列を超えて最後に回したのは、仕事以前の現場だったためです。

時系列的には2.と3.の間ですね。F社のPMO現場を飛んでから、ハロワの紹介で零細SES会社に入社しました。

「懲りないね~( ^▽^)σ)~o~」と思われることでしょうが、学歴もスキルも無い私には、もうSESとして働いていくしかないと覚悟しています。

SES会社への正式な入社前に、面接した「大手携帯電話会社」ND社のPMO案件にひっかかることができました。まさかこれが”ハズレ案件“になるとは、知る由もありません。

当然ながらND社からの直契約になるわけもなく、「ND社→HS社→X社→弊社」と、典型的な多重構想の末の受注です。

HS社から見ると、X社はプロパー・S田さんと私の2名で構成されています。S田さんとは同じチームではないのですが、管理責任者も兼ねていました。

私からすると、S田さんを頼るしかありません。なのにS田さんは、だいぶ“アレな人”だったのです!?(゜Д゜) “アレ”の部分は後述します。

S田さんに絶望し、最終的に私は「S田さんからモラハラを受けた」体のメールを弊社社長に送り、生涯2度目の飛びが実現しました。メールには、S田さんからのSlackのメッセージを張り付けてやりましたよ、ええ。

「飛んだ旨を社長にメール→HS社からの連絡を無視→弊社社長からの連絡を無視→2日後に退職」という流れだったと記憶しています。

この時は初の緊急事態宣言中で、在宅勤務でした。飛ぶには【格好の環境】だったのもありましたね(;´▽`)

“飛ぶ”快感

1.では未遂に終わった「飛び」でしたが、2.のF社では本当に飛んでしまい、ND社は2回目の飛びでした。

F社では、飛んでしまったSESの話を種々聞いていました。身近なところで実際に、一緒のチームにいた隣席の人(他社SIerメンバー)や、私を統括するべき中間SIerのリーダーは飛んでしまいましたし(;´▽`)

IT業界はいうて、フィジカルも資格も不要であり、誰でもできる職種です。SESであれば、なおさらです。

「責任感」なんてどこ吹く風。免罪符である「体調不良」は、有給日数以上に消化してしまう人種であふれています。

そんなチミたちを、SESとして働かせてやってるだけでも、ありがたいと思え、と。

若いころは全く奇異な話で、完全に他人事として捉え、飛んでしまった人たちを蔑んでいました。

しかし、実際に自分が「飛び」を経験すると、その快感たるや!?m9(^Д^) この快感は、たぶん”おクスリ”級だと思います。(やったことないけど)

今後も、何かのきっかけさえあれば、飛んでみたいと思うわけです。

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中間SIerの”アタオカ”

パワハラ系の"アタオカ"のイメージ
パワハラ系の”アタオカ”さん

SES会社間による受注の場合、必ず大手(発注元)とつながる「中間SIer」がいます。

拙著記事でも書いてきましたが、中間SIerには”アタオカ”の出現率が高いものです。

大手の方は、何十倍の就職倍率を勝ち抜いたエリートです。

一方中間SIerは、そこから漏れたコンプレックスを持った方が多いのではないでしょうか? 同業界の二番煎じに、かろうじて滑り込んだ可能性が極めて高いのは自明です。

あいさつ事件

S田さんとは、面接以来の対面です。遅れてはいけないと、いつも通りに早乗りしてました。

朝、待ち合わせの場所で、S田さんを発見しました。

「おはようございます!うりだです。よろしくお願いします!!(`・ω・´)ゞ」

面接から1ヶ月以上ぶりの対面でした。私は満面の笑みでファーストコンタクトを取ろうとしました。

なのに、この後のS田さんの反応に、衝撃を受けました。

「・・・なんでしょう?」

えっ?! きわめて不機嫌な感じで、私をにらみつけます。

「待ち合わせ時間、まだ先だから!!」

あいさつして文句を言われるのは、初めてでした。そして、今後も経験し得ないと確信しています(^_^;)

今考えると、彼女にとってはあいさつも業務のうちだったようです。業務時間外の不必要な接触、しかも他社の人間であれば、業務以外ではありえなかったのでしょうねw

中間SIerには、零細会社のSESに対して、変なプライドをお持ちの方がいるのかもしれません。「零細SESの社員なんかに、ナメられるわけにはいかない!」と、S田さんは”かまし”から入るのが常套手段のようです。

作業報告に「がっかりした」!?

“あいさつ事件”でほぼ察しだったですが、とどめを刺してくれたのもS田さんでした。

1ヶ月分の作業報告を提出するように指示がありました。

フォーマットがあるわけでもなく、「時間と数量をください」しか言ってくれません。きっとS田さんは、日本語が不自由なのでしょうw(;´▽`) しかもSlackによるメッセージだけのやり取りです。フラストレーションは、お互いにかなりのものでした。

そんなS田さんをおもんぱかって、私なりにまとめました。どうも気に入らないようです。「数量」にひっかかっているのが分かりましたが、それが具体的に何なのかは説明してくれないのです。

S田さんの”アタオカ”ぶりはすでに知っています。また、業務中にやらされていることも、正直おもしろくありませんでした。

「あの快感をもう一度味わうとすれば、今かな・・・」

人の嫌がることをするのが得意でした。しばらくは完全に封印していたつもりでした。

ツボを心得ている私は、「ひょっとしたら、S田さんバクハツしちゃうかも(ククク)」と野口さんのような”いたずら心”を携えつつ、着火しそうな一文を添えてレスをしました。

すると、しま・・・もとい、S田さんは見事点火してくれたのです!

「くだらないことをいう上に、こんな作業結果ではがっかりしました。」と。

私のレスは、普通に質問しただけの文章です。対してS田さんは、感情をぶつけてきた内容だったと確信しています。

なので完全にモラハラで行けると思い、エビデンスとして社長に事実報告とともに退職を伝えるメールを送りました。

X社におけるS田さんの評価が少しでも下がったなら、退職した甲斐があったと思っています( ^ω^)

派遣社員が良

現在は、3.と同じ大手人材派遣会社の派遣社員として就業しています。

まあこちらはこちらで、相変わらず担当営業が我々派遣社員を見下してる感がにじみ出ています。これは担当営業自身の”飛ばれた”等の経験と、社の洗脳によるところが多いので、仕方ないとあきらめています。

一方でメリットとしては、中間SIerの存在が無く、わけのわからない”管理”や”報告”が存在しないのが心地よいです。

若いうちにSESを抜けられるなら、それに越したことはありません。

私のように塩漬けの末、這い上がれなくなった方は、SES派遣→就業先の正社員を目指された方が、ストレスなく働けることになります。

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まとめ

実体験だったので、つい書き過ぎてしまいました(;´▽`)

よい点・悪い点を書きましたが、あまりにも卑小な内容ですね。書き出してみて、自身の低能さに若干引いています(^_^;)

長年SESを続けていることで、こんな卑小な人間になってしまうことが伝われば満足です。

今回は、

  • SESで客策常駐していた5現場の実態
  • SESをするなら大手派遣社員が良→ハズレの多い「中間SIer」を排除しよう!

について、書いてみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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