どうも。世界のうりだです。
ちょっと投資を勉強すると、米国株、特にS&P500の優秀性を知ることになります。
「米国株の中でも、資産が増えやすいカテゴリはないか知らん?(´・ω・`)」
そんな志向に陥った場合、【高配当】というカテゴリに突き当たることになります。
米国株式の高配当銘柄を集約した、代表的なETFの一つにVYMがあります。そんなVYMに連動する国内投信も存在します。
S&P500に投資するようなVOOを押しのけてまで、乗り換える必要はありません。
高配当銘柄ETFのメリットとは?
VYMとは、米国株式において高配当に該当する役400銘柄に投資するETFです。
今回はVYMそのものより買いやすい、「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」(楽天VYM)で見てみます。
尚、SBI・V・シリーズにも、VYMに投資する投信「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」がございます。今回は運用期間が長い、楽天の方を採用しました。
分配金が多い?
高配当というワードに期待するのは、分配金の多さではないでしょうか?
意外かもしれませんが、楽天VYMでは2018年の運用開始以来、一度も分配金を出していません。
インデックス投信の長所は、「分配金を出さず、繰越金として再投資する」ことです。これにより、複利効果を生み出せます。
アレ? 分配金も出ていないとすると、もう雲行きが怪しいですね(^_^;)
資金流出入額
投資家の皆さんは、もうどっちがいいのか、お気づきでしょう。(上:楽天VYM、下:Slim S&P500)
資金流出入額が、はっきりとS&P500にするべきと示しています!(゜Д゜)
グラフのメモリを見てもわかる通り、Slim S&P500の方が2桁も多く流入しています。
これは、「高配当銘柄」という投資戦略に対する警鐘とも言える現象です。繰上償還すら、懸念されます。
S&P500がある限り、VYM系商品での資産形成はやめた方がよさそうです。
信託報酬
インデックス投信で差がつくとしたら、信託報酬を見ないわけにはいきませんよね。
現在の投信において、もっとも信託報酬の安いカテゴリが「S&P500」です。
- 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド:0.192%程度
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):0.0968%以内
楽天VYMが、0.1%弱の高コストとなっています。
他のインデックス投信と比較したら、楽天VYMはかなりの低コストですが、正直比較する相手が悪すぎましたorz
この差を埋めるメリットを見出さないと、S&P500を逆転することは難しいようです。
つみたてNISA非対象
我々庶民が、投信でつみたて投資を目論むなら、つみたてNISA一択と言っても過言ではありません。
楽天VYMは、残念ながらつみたてNISA非対象商品です。
では、iDeCoで取り扱っているところは、無いでしょうか? つみたてNISAと違って、商品は金融機関に委任しています。
米国株式と言えばマネックス証券と思い、同社ページを見てみましたが、残念ながら対象商品ではありませんでした。
S&P500でよくない?
比較してみると、“米国株指数の王者”であるS&P500でよさそうです。
高額配当って、「企業が見栄を張っても出しているのではないか?」と勘ぐってしまうのは、私だけでしょうか(^_^;)
GAFAMがいない…
構成銘柄(冒頭図)を見てみましょう。上位10銘柄に、GAFAMが1銘柄もありません!(゜Д゜)
FANG+指数に広げてみても、ネットフリックスやテスラも見当たりません。
ラインナップを見る限り、ひと昔前に隆盛を極めた企業のような印象すらあります。
高配当で”チョコチョコ”小遣い銭をもらうより、GAFAMのように株価自体が倍々で増えていく方がいいのは、言うまでもありません。
配当より【自社株買い】
配当でもらう他に、株主の資産が増える方法として、株価が上がっても一緒のはずです。
株価を企業の意思で上昇させる方法として、【自社株買い】があります。
売却される自社の株式を、企業が成行で買っていくことで、株価が上昇していきます。
配当にされると、こちらで20%の税金を支払うことになります。一方の株価上昇なら、20%分の税金を繰り越すことで、複利効果を得られるのです。
ひょっとしたら今後は、自社株買い頻度の高い銘柄で集約した企業のETF(連動する投信)が出てくるかもしれませんね( ^ω^)
配当は利確行為
資産形成でもっとも重要なのは、「長期投資であること」です。
「チョコチョコと利確しておいた方が、安心じゃね?」
配当や分配というのは、一種の利確行為です。
不必要に配当→利確することで、わずかとはいえ基準価額に対して下落に作用します。高配当なら、その作用はより顕著になるわけです。
長期投資の資産形成では、【現金にしたい欲求】に打ち勝つことです。
ただ時間に身を任せる→投信の口数にしておくのが、売却時に最も利益を出せる方法なのです。
まとめ
高配当というと、なんとなくお得なような気がします。しかし、インデックス投信を知るほど、配当に意味のないことが分かってきます。
今使わない現金を、長期目線で投信の口数に変えているのです。投資の主旨からして、配当を受け取ろうとするのは本末転倒なのです。
米国株投資をするなら、変に欲張らずS&P500に腰を据えましょう!
今回は、
- 高配当銘柄ETF・VYMのメリットとは?→残念ながら、S&P500をアウトパフォームする特徴が見つからない。
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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