どうも。世界のうりだです。
「グローバルAIファンド」(三井住友DS)といえば、【予想分配金提示型】の方が注目されがちです。
ですが今回、当該投信で私が注目してほしいのは、構成銘柄です。
商品名から、いわゆるハイテク企業に投資しているのがわかると思います。
世界的なハイテク企業に投資している指数「ナスダック100」(NASDAQ100)のアクティブ版とも言えなくはないと思い、調べてみました。
ナスダック100のアクティブ版?!
「グローバルAIファンド」(GAIF)は、その名の通り、ハイテク銘柄に投資をしています。
- 純資産額:302,183百万円
- 信託報酬:1.925%
- 設定日:2016年9月9日
- 償還日:2026年9月25日
ハイテク銘柄といえばNASDAQ100です。NASDAQ100に投資するには、米国ETF・QQQに投資するのがスタンダードです。現在では、国内投信でも投資することもできます。
QQQの構成銘柄は、NASDAQ市場に上場する上位銘柄から、金融銘柄を除いた上位100銘柄という概要です。純粋にハイテク銘柄に絞り込んでいるわけではなく、結果的にほぼハイテク銘柄で占められています。
そういう意味だと、QQQよりもGAIFの方がハイテクに特化していると言えます。
投資先を確認!
アクティブ投信でもっとも気にしなければならないのは、投資先銘柄の確認です!
GAIFの投資先は幸い、ETFではなく個別銘柄メインです。
運用報告書(全体版)で、年間の銘柄の変動を確認することができます。
個別企業を把握するまでやらなくても、分散(集中)度合いを確認する意味でも、せめて銘柄数くらいは把握しておきましょう。
国内銘柄
国内銘柄は、2銘柄です。
具体的には、任天堂(7974)と、Zホールディングス(4689)です。
4689は私も持っているわけですが、22年は報われない年でしたねorz
米国銘柄
メインとなる米国銘柄は、(21年)74銘柄から(22年)67銘柄と、絞り込みました。
GAIFの構成比率ナンバーワンは、テスラ(5.8%)です。
上位10銘柄に、GAFAMが入っていないのがスゴイ! これぞアクティブ投信の鑑といった構成銘柄です(`・ω・´)σ
下落に耐えるため、一部を売却して、リスクを減らしたと読み取れます。
まっとうな運用をしているのが見て取れます。
その他
香港のアリババ、韓国のLG、フランスのシステム会社の、計3銘柄です。
LGに注目していることに、個人的にはセンスを感じました( ^ω^)
日本人は分配金がお好き?
GAIFには、ナチュラル(為替ヘッジ無、有)、予想分配金提示型(H無、H有)の4種類があります。
人気がありそうなのは「予想分配金提示型」だと思っていました。
実際はナチュラル(H無)が一番売れています! 正直意外でしたね。
同じ信託報酬でお得?!
GAIFは、インデックス投信クラスタからしたら、法外な信託報酬を搾取強いられます。
ナチュラル(H無)から予想分配金提示型(H有)は、同じ信託報酬です。
「手間賃と考えたら、分配金と為替ヘッジつけた方がお得じゃないかしらん?(´・ω・`)」
こんなロジックから、「とりあえずナチュラルは除外」と考える方も多いかもしれません。
しかし、同じ期間運用した場合、分配金が支払われるたびに譲渡益の課税分を引かれていては、その分生パフォーマンスが低下してしまいます。GAIFの場合は、最大で毎月分配金が精算されるのです。
手間をかけてもらって利益を減らしていては、”有難迷惑”と言わざるを得ませんね(;´▽`)
1年持ってみた結果
何を隠そう私は、GAIFの予想分配金提示型を1千円だけ購入し、1年くらい運用してきました。分配金は、そのまま再投資しています。
結果は以下のようになりました。
- 取得単価:12,396円
- 基準価額(12/13現在):8,587円
- 評価額:741.91円、損益:-30.73%
22年は世界的な株安に見舞われた中、ハイテク株、なかんずくNASDAQ100(QQQ)の下落がひどかったですからね。
なにより、GAIFの目玉である分配金がほとんど出ませんでした!(゜Д゜)
基準価額は下落するは、分配金は出ないは。さらに高額な信託報酬が、投信のパフォーマンスをこれでもかと押さえつけられました。
まとめ
GAIFは、償還日が2026年です。もし向こう4年弱でのパフォーマンスに期待するなら、お早めに購入しましょう。
おとなしくNASDAQ100系に投資する方が現実的だと判断しました。
アクティブ投信とはGAIFのように、筋の通った構成銘柄と、運用期間短期のスプリント勝負に臨むもののような気がします。
今回は、
- グローバルAIファンド→GAFAMが見えない、アクティブ投信らしい構成銘柄!
- 予想分配金提示型との比較
- 予想分配金提示型における1年間の運用結果
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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