どうも。IT業界歴23年目のうりだです。
私は社畜人生の大半を、社内ニートとして過ごしてきました。対処法は心得ています。
社内ニートの発生する職場は、ホワイトカラーがほとんどでしょう。
だとしたら、デスクには必ずPCがあって、Officeが入っているはずです。
Excelを使った、誰でもできる有効な時間つぶし→スキルアップについて、書いてみました。
最終的にはPMOを目指すことをおすすめします。
社内ニートのうちにやるべきこと
社内ニートを自覚したからといって、腐ることはありません。
というのも、IT業界では、社内ニートの気質が必要な業務や職種があります。
今後、そちらに転職するための訓練期間として、下記のトレーニングに励んでみましょう!
そのトレーニングとはズバリ、インシデント管理です。
自分周りのインシデント管理
普段会社で何もやることが無いなら、ぜひ自分の周辺で起きた事象をインシデント管理表に取りまとめてみましょう!
これをやるだけで、結果的にインシデント管理ができています。
使うのは、Excelで十分です。
「インシデント管理=クラウドシステム」と思われていたら、その考えは誤りです。
クラウドシステムはアカウント付与にコストがかかります。社内ニートを自覚しているあなたが、アカウント付与されるのを待っていたら、いつまでたってもスキルはつきません。
インシデント管理に必要な3大項目は、事象、原因、対処結果です。
その他には、管理番号(ただ1からの昇順)、発生日時、発生元の担当者や部署名といった付属情報がつけられます。これは、フォーマットを整えるうちに、自発的に付けられるでしょう。
社内ニートは座っているだけなので、周りがよく見えます。
また時間があるので、違和感を感じたときは、どんどん管理表に書き込めるはずです。
定例会でのすり合わせ
社内ニートであるあなたは、インシデント管理をする前は、自身の有給日しか発言しなかったはずです。
「この人たちは、なんでこんなことを続けてるのだろう?」
定例会なんて意味が無いと思っていませんか?
ちゃんとしたプロジェクトの定例会では、必ずインシデントの意識合わせが行われています。
各インシデントに対して、あなた独自のインシデントとすり合わせてみましょう!
一致したのか、あるいは齟齬があったのか。プロジェクトの本質が見えてくるようになります。
同じ事象をあっという間に解決!
インシデントは、ただ貯めて満足しているわけではありません。
これらの履歴は、同じ事象が再発した時に役に立ちます。
「あれ、また○○が起きているけど、以前に同じことが起きなかったっけ?(´・ω・`)」
事象についてなんとなく覚えている人は、ひょっとしたらいるかもしれません。
しかし、それがいつ起きて、どのように対処したのかを覚えている(記録している)人は、インシデント管理してきたあなたしかいません!
同じ事象が起きたとき、あなたはインシデント管理表を取り出して、キーワード検索するのです。
前回と同じ対処法を、彼らに教えてあげましょう! 十中八九、解決できるはずです。
すぐに状況が変わらないかもしれません。でも近い将来、あなたに新規プロジェクトのPMO的な立場がやってくることでしょう。
トリガーのレベルを下げる
通常のプロジェクトにおけるインシデントというと、かなりトラブルに近いレベルの事象です。
とはいえ、今回の業務術は社内ニートの前提です。そんな高レベルのインシデントなんて、あなたが検知できるものではありません。
インシデントに記載するトリガーのレベルは、うんと下げてしまいましょう!
自主的にやるインシデント管理は、業務影響なんて考える必要はありません。
トリガーは、「○○の入力について、問い合わせがきた」というレベルで構いません。
些細なことでも、頻度の高い問い合わせは、無駄な工数のインシデントに他ならないからです。
誰もやりたがらないPMO
PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)という職種が重宝されているのを、ご存知でしょうか?
PMOの本質は、究極「不測の事態が何もないことを目指す」ポジションです。
そのため、PMOを継続するためには、社内ニートとして培った「待機の型」(K滅、見たことない)が、必要です。
やりたくなるネーミング
PMOのメイン作業は、インシデント管理です。運用のすべては、インシデントから始まります。
だからといってPMOを、「インシデント管理係」といったら、誰もやりたがりません。ネーミングがかっこ悪いからです。
私のやっていたシステムでは、運用窓口と呼ばれていました。
呼び名は複数ありますが、やることは一緒です。【PMO】と言って募集することで、地味さにオブラートがかかります。
発注する方は「どうか来てください!」と、受注する方も「そんな大層な役回りなら、私が引き受けようじゃないか!」、格好がつくようになっています。
受動的な日々
開発のように、システム(画面、バッチ処理等)の一部に組み込まれるわけではありません。営業のように、顧客への新規案件や改善提案をするわけではありません。
一方PMOの作業は、事象が発生してから受動的に動きだします。トリガーを自分で引くことができません。
ルーチン作業にしても、スケジュールの日時を待つことになります。それこそ社内ニート同然に、何もしない日が続くこともあります。
そのような日は、インシデント管理表を見つつ、完了していないインシデントが無いか。また、意味不明な記述があったら、手直ししましょう。
インシデント管理表をブラッシュアップすることで、文書能力が向上します。
積み重ねることで、やがては報告書作成など、PMのメンツにかかわる文書を任されることにつながります。
具体的にやること
PMOは、インシデント管理だけしておけばいいかと言えば、そんなことはありません。
一言でいうなら、”何でも屋”の面が強いです。システム開発や、ネットワーク構築といったプロフェッショナルな部門では手の届かないところが担当です。
PMOの上には必ずPM(あるいはPL)がいます。PMに負の責任を取らせない心構えがあると、それがやりがいに変わってきます。
参考書籍
かくいう私は、(サブを含む)17年間にわたってPMOを務めてきました。
PMOは、各プロジェクトによって、千差万別です。それだけに、柔軟性を求められます。
もしPMOに興味が湧いたら、私の経験をまとめた拙著「IT派遣で高時給がほしいなら「PMO」を目指せ!」を手に取ってみてください。
まとめ
SalesforceやUiPathなど、管理ツールが充実してきました。
ですが、まだまだそれらを導入しきれていない、使いこなせていないプロジェクトがほとんどです。
社内ニートからPMOに昇格して、ツールのスキルを埋められる人材になりましょう!
今回は、
- 社内ニートのうちにやるべきこと→身の回りのインシデント管理
- 社内ニートは、PMOになるための訓練期間
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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