どうも。世界のうりだです。
去る2020年10月1日、東証のシステム障害により、投資家の皆様に多大なるご迷惑をおかけしました。
元関係者として、深くお詫び申し上げます。
今般の障害は、起こるべくして起こった、システム業者の怠慢によるところが大きかったと考えられます。
彼らにとって【バックアップ】とは、一体何なのかを中心にお伝えしてまいります。
東証のシステム障害が起こったのは必然?!

報告上では、「障害発生時に、サブの系統に切り替わらなかった」とされています。
二系統補完というのは、パソコン、Windowsが普及する前から、コンピューターシステムにとっては当たり前の考えでした。
それができていなかったのは、もはやシステム業者の怠慢としか言いようがないでしょう。
システム業者はF社系w
東証のシステムが「F社製」であることは、周知の事実となっています。
いやはや。彼らF社の”とんでも度合”は、私が17年間身をもって被ってきました(^_^;)
↓↓私がF社とともに過ごした半生はコチラ↓↓
F社におけるバックアップとは
ここからは、私がF社で携わっていたシステムの話です。
令和というのに未だクラサバで、専用線のWebを使ったクラシックなシステムです。
2002年システム開始から、大きな機器障害もなく、バックアップへの切り替え運用は経験がありませんでした。
顧客は「費用を下げろ!」の一点張りでした。ただでさえ暴利をむさぼるF社の請求書を見せ続けられては、そう叫びたくもなります。
「なんとか下げられないのか?!」と、なんの権限もない私に言ってくるF社のプロパーには、いつも
「じゃあ、契約打ち切りましょうよ!」と進言していました。
顧客の要望をかなえるには、「コスト削減」にかこつけた【手抜き】しかありません。
私のやっていたシステムのバックアップとは、媒体にデータを書き込むだけでした。
また、有事に備えた切り替え訓練などは、一度もやったことがありませんでした。
東証に比べれば社会への影響はほとんどないに等しかったシステムだったので、有事に切り替えできない「欠陥システム」でも、まあ問題なかったでしょう(;´▽`)
しかし、今回の事象は、全世界が見守る東証のシステムです。バックアップへの切り替えができないほど、安全性の担保を蔑ろにしたとは思えません。
もう少し深堀してみます。
一極集中したシステムニーズ
F社の名は、今や日本では誰でも知っています。そのネームバリューを頼った大企業が、システム管理をF社に発注します。
F社のネームバリューとは対照的に、ネームバリューに見合った有能な社員はほとんどいませんでした。
「人間だからオケー」みたいなプロパーが多いです。その基準にも達していない(と思われる)、多数の社内ニートを抱えています。
そんなF社のプロパー社員は、協力会社(私がいたポジション)に作業を振ります、プロパーが示す方向さえ合っていればいいのですが。
プロパーがどんなバカ殿でも、クオリティは協力会社の担当者次第です。プロパーの意図をくみ取って、今までの経験を活かせる担当者に当たればいいのですが。
中にはパチンコ屋に入り浸ってるだけの担当者もいるわけですから、その当たりハズレたるや、神のみぞ知ると言わざるを得ません。
今回のバックアップの”おざなりさ”は、プロパーの問題と思います。
欠陥システムの標準化
そして、顧客からのコストダウンに応えるべく、欠陥システムは当たり前になっています。
「なんだ、結局バックアップなんて、そんな力入れる必要ないじゃん(;´▽`)」
F社では、私が携わっていたような小規模システムでは(結果的に)許されるような欠陥レベルを、大規模システムにまでわたって標準化してしまっているのではないでしょうか。
DRはおまかせ!?
F社は、全国にちりばめられたデータセンターを活用するべく、「DR」(デザスタ・リカバリ)に力を入れていたことを思い出しました。
DRとは、通常運用しているサーバセンターに万が一の事態(地震、津波、火災)に陥っても、遠隔地に同様のサーバやシステムを担保しておくことで、一両日中に切り替えられる、というサービスです。
DRをプレゼンするF社プロパーと、話を深めようとする顧客を見ながら、私は思っていました。
「そんな災害が起きたら、俺たちも死んでるかもしれんじゃん!?( ^▽^)σ)~o~」
誰も死なず、センターが無事でも、システムだけ止まっちゃうという”中途半端な事態”には、F社は配慮していないことが明るみになったわけです。
まとめ
抜本的な対策としては、導入しているシステム、並びに業者を変えることを推奨します。
莫大な費用がかかることが想定されますが、F社を切ることで信用失墜のリスクを取り除けると考えれば、致し方ないことかと思います。
今回は、
- 東証のシステム障害が起こったのは必然!→システムを請け負っていたF社にいた経験から
- 欠陥システムが標準化されている?!
- DRにばかり気を取られ、平時のシステム障害はおざなり!
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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