どうも。世界のうりだです。
一般NISAとつみたてNISAが、2024年から両方の機能を使えるようになる「新NISA」の方針が打ち出されました。
さらに、年間で購入できる上限額が大幅に引き上げられるとのこと。
この制度変更を受けて、我々受益者(投信を保有する人)は、本当に喜んでいいのでしょうか?
新NISAの直後に打ち出された増税に比肩する内容なのでしょうか?
中身を見る限り、個人的にはそこまで喜ぶことではないかと感じました。
新NISAに期待している人たちへ
岸田首相が打ち出した「資産所得倍増」とは、保有している投資商品の評価額が上がること、らしいです。
そのためには、NISAの改造・改善が不可避だという判断に至ったようです。
新NISAのメリット
現つみたてNISAは、年間の上限額が40万円ですが、新NISAでは120万円になるそうです。
さらに、今まで一般NISAとつみたてNISAの間あった”バカの壁”が取り払われました。
新NISAでは「成長投資枠」という形で、個別銘柄やETFを購入できる枠を、年間240万円まで購入可能になります。
これにより、今までのつみたてNISAと同時並行で、個別株投資が可能になります!
私はつみたてNISAとともに、特定口座で個別株投資もやってますので、24年からは成長投資枠を活用できることになりますヽ(´▽`)/
収益の非課税額が、絶対的に増えたことで、将来により期待が持てます( ^ω^)
切りのいい入金額
投資による将来の受益は、入金額に比例します。
今般の改正は、入金額の上限引き上げとともに、中途半端だった(12ヶ月で割り切れない)40という数字から、「1月10万円まで」と切りがよくなったのを喜ぶ声が非常に多いと実感しています(゜∀゜)
私のように、ボーナス設定で帳尻を合わせる必要がなくなります。
「所得倍増」から「”資産”所得倍増」
岸田首相が就任時に言った「所得倍増」は、いつの間にか「”資産”所得倍増」に置き換わりました。
所得倍増は、賃金をメインにした今の手取り収入があがることです。「今」というのが重要です。
手取り収入を上げるなら、【減税】でもいいわけです。まずは減税からやるのが、もっとも現実的で手っ取り早いはず。
減税することで所得が上がり、経済活動が活発化する。
税金は率でかかってくるので、分母(経済活動)が上昇すれば、分子(税金)も上昇します。このロジックは、Zではなぜかご法度のようです(´Д`)
「資産所得」を上昇させるには、時間をかける必要があります。
今回の新NISAは、「増税のために国民の利益を先送りしたのが実情」と言わざるを得ません。
政府(Z省)の真の狙い
日本政府は、財務(Z)省の言いなりです。なにも、防衛増税が取りざたされているから言っているわけではありません。
消費税が8%→10%と、景気上昇に水を差してでも、強引に増税を推し進めてきました。
当然ながら新NISAも、「増税の一環策」としてカウントされているのです。
損益通算できない
NISAのメリットは、「収益分の非課税」です。反面、「損益通算できない」ことがデメリットになります。
そのデメリットを喜べるZは、年間240万円の「成長投資枠」に期待しています。
庶民であれば、株式投資でこの額面を使い切れる人は、そうはいません。
「投資するなら、NISA使わにゃ損!」
いつまでも含み益が出ないことに焦れて、NISA枠を損切をした場合、翌年以降の売却益と通算できません。
そんな理由から、ひょっとしたら、23年中に特定口座での損切が多発するかもしれません。
売却損
「あんとき、売っときゃよかった…(´Д`)」
投資を始めた人たちが、下がったショックで投げ売ってしまうことを期待しているのではないかと、勘ぐってしまいます。
新NISAに飛びついて個別株を始めた人は、含み損に耐え切れず、売却損を出して投資をやめてしまいます。
「政府はしっかり制度で応援したんだから、文句を言われる筋合いはない!」
【投資は自己責任】というお題目を盾に、政府はまんまと”良策としての実績”を積み上げたことになります。
ガス抜きから増税
岸田政権が続く限り、増税が続くのは、衆目で一致した見解でしょう。
今般の新NISAは、増税への不満から目を背けるための「ガス抜き」だと思います。
「NISAではこれだけ譲歩してやったんだから、日本のための納税を渋るんじゃあない!」
「売却益への非課税」という将来のニンジンと引き換えに、24年という確実な将来の税金をゲットしていきます。
まとめ
「新NISA、マンセー!」的な論調が多いので、こんな”逆張り記事”を書きたくなってしまいました(;´▽`)
投資金額を増やせない私からしたら、正直そこまで改善のような気がしません。
あわよくば、「NISAに課税」みたいな”とんでも論”が払しょくされただけ、よかったのかと。
これまで通り、つみたてNISAを使った積立投資が継続できることを、ひっそりと喜びたいと思います。
今回は、
- 新NISAに期待している人たちへ→①入金額の引き上げにより、月額10万の積立が可能に。②つみたてNISAと一般NISAの併用が可能に!
- 政府の狙い→NISAの改正は、あくまで増税不満のガス抜きでしかない。
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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