どうも。SES歴20年のうりだです。
SESとは、なんとも不安定な立場です。そして個人的には、SESは孤独なイメージがありますが、みなさんはいかがでしょうか?
日々の業務をこなす上で、必要なスキルが何か。明確に答えられる方はいらっしゃいますか?
20年以上のSES経験で、もっとも必要なスキルは、リーダーと良好な関係を構築する必要があると悟りました!
リーダーとの関係にいいイメージをもつことで、快適な職場環境が手に入ります!
SESにもっとも重要な「リーダー」をの関係
SES契約する顧客の目的は、人員確保がメインです。週2~3hのタスクのために、平気で1人月支払います。
そのためリーダーが「やっぱチミいらね!( ^▽^)σ)~o~」と言われたら、否応なく現場をクビになってしまいます。「勤怠通りに会社に来るスキル」が重要ですから。
したがって、リーダーとどのように向き合うかが、SESスキルの肝なのであります!(`・ω・´)σ
契約上の違いにより、その特性を見てみましょう。
1.発注者
派遣だと、「リーダー=発注者」のケースがほとんどではないでしょうか。
私はこのケースが多く、ほとんど発注者とマンツーマン状態でした。
自分に対する評価がくみ取りやすいため、予期しない契約解除は考えにくいと思います。
たとえ周囲全部を敵に回したとしても、発注者との関係さえ良好であれば、あなたの立場が損なわれることはありません。
リーダーのポジティブさ
発注者だけあって責任感が違います。また、リーダーとしてやってこられるためのポジティブさを感じられるはずです。
SESのあなたよりネガティブと感じさせるリーダーは、ひょっとしたら苦労するのかもしれません。(私は幸い、その経験がありません)
2.他社のSES
作業指示者という意味では、「発注者」とそんなに変わりません。
ただ発注者とは違い、契約の可否を判断する権限が無いため、いくら機嫌を取っても契約状況には影響しません。
一方メリットとしては、彼らもあなたと同じSESとして来ているので、あなたの気持ちはわかってくれるでしょう。
「共感」はモチベーションを生み出します。発注者以上に、彼らをラクにするために「自分も頑張ろう!」と思えるのです。
3.自社の上司
私はずっと【偽装請負】みたいなことをさせられていたので、実はこの経験がありません。
SESには契約形態によって(派遣契約以外)は、指示者が自社の社員でなければいけません。作業場所が客先というだけで、指示系統はあるべき姿のままです。
作業指示者が自社の上司であれば、社内評価もされやすいメリットがあります。それはもう遠慮せずに、自分の意見を上司にぶつけて、最大のパフォーマンスを発揮するべきです!
この形態で働ける人を、本当にうらやましく思います。あなたの会社人生は、きっと満足なものになるでしょう!ヽ(´▽`)/
ただ、私のような”人見知り”だと、自社の世界にこもりがちになるでしょう。”過保護”とまでは言いませんが、単身で出されたとき、ことさら自社に頼るような気持ちにならないかは心配です。
「自社と心中」しづらくなってることから、万が一のことがあると、ショックが後を引くことになるのかもしれません。
4.非常駐の管理者
SESにとって、もっとも気を付けなければならないのが、「非常駐の管理者」です。零細のSES会社から大手企業にアサインされる場合、中小SIerがこのポジションにつきます。
普段は現場に不関与ですが、呼んでもいないのに常駐者のご機嫌伺いにフラッと現れ、会社の勤怠を食いつぶしていきます。彼らにとっては立派な”お仕事”なのかもしれませんが、SESからするとそのようにしか見えません。
彼らは「事件は会議室で起きてるの!」と、真矢みきバリに本気で信じ、現場に混乱を招きます。
現場は満足しているのに、気に入らないSESの”些細な瑕疵”をあげつらい、最悪の場合は契約解除に至ります。契約解除に至った例を、拙著「実録! 半生をムダにしたIT社員の回顧録」で紹介しています。
こいつらに意見したところで、業務には全く影響が無いのは自明なため、どうしても泣き寝入りする方が得だと考えてしまいます。。
「SESを欲しがる大手企業→中小SIer→零細のSES会社」という構造そのものに問題があるのは、言うまでもありません。
職場が快適ならそれでいい!?
今SESを受け入れている時点で、人生のスケールはある程度決まったようなものです。
指示してくる雇用者がいて、自分は勤怠を守るだけで賃金を得られるという”旨味”を知り、満足することでしょう。
すると、業務時間中の些細なことが煩わしく感じ、積み重ねって日常が嫌になってしまうかもしれません。
嫌に感じなくなるように、いくらかヒントになるかと、自身の経験を書いてみます。
「DQNなリーダー」との接し方
私が17年間というもっとも長く務めた現場では、リーダーだったPM(プロジェクトマネージャ)がDQNなイメージでした(^_^;)
実際に私も、PMからガミガミ言われたこともありました。
周囲はそのまま、PMを”DQN扱い”していました。SESとして私と同じ職場に来ていた中小SIer社員は、DQNぶりに耐え兼ね職場を去りました。
PMと言うと、部下にそれなりの人数がいるようなイメージかもしれません。しかし私の場合、システム運用の上流工程だったため、PMと同じ環境(建物)にはPMOの私しかいませんでした。
なぜPMは「DQNな行動」をとるのかを考えました。いつしか原因が、「何かしら後ろ向きな態度や思考をする私にいらだっているからだ、とわかったのです。
とりあえず、PMの指示を素直に返答することから始めました。すると、まず自分がつらくなくなったのです!w(゜o゜)w
PMの苦労を推し量れるようになりました。具体的に見えないPMの「責任」のようなものを感じるようになりました。「責任」だけは、SESの私にはうかがい知ることができませんからね。
今思うと、発注者とマンツーマンだったというのは、幸運でした。PMとの関係さえよくなれば、あとはより職場に長居をして、自分の立場を確保していけばよかったからです。
SES以上にならない覚悟
SESであれば、職場を離れたら仕事の責任が切り離されます。
また仕掛中の仕事の責任だけでなく、会社の経営責任も負いません。
よってSESを続ければ続けるほど、スケールの小さい人生になっていきます。
ブロガーやブログの読者は、「よりよい人生=夢は高収入」のようなイメージがあります。私自身、正社員だったときはそんなモチベーションでした。
フリーになったものの、結局派遣としてSESを選んだ私は、”そっち側”に行こうとする気が無くなりました。
悪くはないと思っています。現状が通過点であることは変わりありません。
まだ見たことのない世界に導かれる可能性があることだけは事実なので、それを希望に続けてまいります。
まとめ
SESには夢がありません。そして、自社の管理でない限り、会社での将来もありません。
であれば、今いる職場環境を満足なものにするくらい、自己努力で快適なものにしていきましょう! 決め手は、気分的なところが多いはずです。
リーダーが見えないSESは、ひょっとしたら危ないかもしれません。
今回は、
- SESにおけるリーダーの種類→中小SIerによる「非常駐の管理者」には要注意!
- 職場を快適にする気持ちの作り方
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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