どうも。ベテランSESのうりだです。
テレワークが導入され、最初は「会社に行かないとは、なんて幸せだろう!」と喜んでいた方も多いでしょう。
一方、テレワークに慣れてしまうと、何か物足りないと思っている方も。
現在企業が導入するテレワークは、かなり制限されています。今のテレワークを続けていては、社員の不満は募るばかり。
不満が爆発する前に、少しずつでも改善していきましょう!
もっとも提案したいのは、テレワークできる場所として、SESが所属する「自社」を活用することです!
「理想のテレワーク」に向けての改善提案
「テレワークでは、どうも能率が上がらない」と、嘆かれている方もいらっしゃるようです。
「自宅ゆえに、だらけてしまうから」と考えているのではないでしょうか?
テレワークの現状と照らし合わせて、どうすればいいかをご提案します。
制約・コンプライアンスの緩和
テレワークをするにあたっては、会社のコンプライアンスに則っている必要があります。
とりあえず、緩和したい制約を挙げてみました。
貸与PC
自己所有(私物)含む「外部デバイス」で、機密情報をいじらせるわけにはいかないそうです。
今どき、AWSなどのVPC(合ってる?)を、技術とコストを考慮しても、手ごろに使えるようになっています。それらの環境下に入ってしまえば、仕様デバイスの所有権なんて関係ありません。
IT業界では、便利なツールができるほど、業務では制約をもって使えなくする”悪しき文化”があります。
「メールは誤送信の可能性が高まるから、FAXしか使いません!」という業者には、閉口しました。
どれだけ制約を厳しくしても、ヘマする奴や、悪意をもった輩の行為は防ぎようがありません。
貸与するのが、型落ちの”おんぼろPC”にするくらいなら、自前のPCを使わせた方が、ストレス軽減できて能率が上がるはずです。
作業場所は原則自宅
今回、私がもっとも改正を訴えたいところです。
会社と同じパフォーマンスを自宅で発揮できるのは、きちんと自分を律することができる優秀な人だけが喜べる環境なのです!
会社員の8割は無能で構成されていると言われています。(うりだ調べ)
SES会社に所属されている方に対しては、ぜひ「自社作業」を許可してほしいのです!
私は自社にいるのは好きでした。2020年に入社したSES会社は、住所だけで選びました。SESにとって唯一人間に戻れるのが自社なのです。
無能社員は切り替えが無いと、行き詰ってしまいます。
コロナ後のテレワーク
ここまでテレワークが普及したのは、【コロナ対策】によるところです。
しかし、今後コロナが収まった(重症化リスクが極めて低くなった)としても、全員が会社に行っていた2019年までのスタイルには、もう戻りません。
テレワークが理想の業務環境になるまで、あと一歩なのです!
シェアオフィスの活用
現在私が派遣先として勤めている企業では、「シェアオフィス」の使用が許可されています!w(゜o゜)w
業務でシェアオフィスを使えるのは当然ながら、社員限定です。
その利用料金の高さに驚きました。なんと10分300円と、かなり高額のようです。都心の駐車場かと思いました(;´▽`)
企業としてスマホアプリと連動した予約・決済となるため、費用負担するのは企業になります。なので、使用するにあたっては、自社や自宅で作業できない理由が必要になります。
作業場所を変えるだけで程よい気分転換になり、能率は上がるはずです。また社員のモチベーションアップにもつながります。
費用が高すぎる点は、携帯電話料金のように徐々に改善されていくはずです。
とにかく分散
テレワークによる一番の効果は、人員を分散できることでした。
強制的に全員がテレワークに臨んだことで、チームメンバーが分散しても可能なことがわかりました。(わかっていても、設備投資が億劫だからやってなかっただけなのですが。)
同部署や同SIer配下だからという理由だけで、一か所に集めるのだけはやめてほしいです。
自分の部署だけならまだしも、そんな”間抜けなコロニー”が10~20も同じフロアにいることになります。人数にしたらそれだけで300人になってしまいます。
超大手SIerのF社にいたときは、人口密集していました。おそらく豚舎よりも密度が高かったはずです。
豚はストレスに弱く、あまり密集させると病気になってしまうそうです。人間は我慢ができるので、密集のストレスで死亡に至る可能性は低いかもしれません。でも間違いなく、出社のモチベーションを下げる理由にはなっています。
理想のテレワークを体験していた!?
おそらく私は、国内企業においてもっともゆるいテレワークを体験していました!w(゜o゜)w
2020年4月、ハロワの紹介で入社した零細SES会社でのことでした。
4月16日入社でした。ただし、5月連休明けからの案件が前提での入社です。
SES会社では、基本的に自社作業がありません。だからと言って、遊ばせておくわけにはいきません。
初の緊急事態宣言下にも関わらず、研修の名目で出社させられ、日報を書かされていました。これで給与をもらえるならありがたい、といったところでした。
しかしさすがの社長も、世相を鑑み、私にテレワークを言い渡しました。
社長「別にすることはないけど。」本音を先に聞けたのはよかったです(;´▽`)
研修課題(MSAccessの初心者テキスト、映像学習)を携え、自宅でのテレワークが始まったのです。
自社のポータルサイトは、どこからでも閲覧可能でした。映像学習のURLはポータルのメールから閲覧可能だったので、自宅PCで作業が可能だったのです!w(゜o゜)w
Access学習の名目で、厚さ3cmのノートPCは貸与されたので、そちらを使ってましたが。
現在はどんなプロジェクトや企業でも、Microsoft TeamsやZoom等で、PCのオンラインを視認されてしまいます。
零細SES会社だったため、そこまでシステムインフラを整備しているはずもありません。つまり業務時間中、外出することは全く問題なかったのです。
このときのテレワークは、「日報さえ提出できれば、何でもよし!」だったのです。
なので、喫茶店にテキストをもって出かけるなんてこともしましたね。もし当時、パチンコ店が営業自粛じゃなかったら、おそらく・・・(;´▽`)
「生産性を求められない→仕事ではない」という意味では、参考にならないかもしれませんが、今考えると貴重な体験でした( ^ω^)
自社勤務で帰属意識を!
SES会社は、ほとんどの社員を客先常駐させています。とは言え幹部社員や営業担当など、自社勤務の社員は存在しています。
では「会社にいられる人」を、幹部社員に限定していいのでしょうか?
自社で働くことで、自ずと「帰属意識」が養われます。会社への帰属意識がないと、会社を成長させようと考える社員にはなり得ません。
快適な自社でのテレワーク
雑多に集められた大人数に囲まれて働くのは、今でも苦痛以外の何物でもありません。SESの吹き溜まりは、全員がよそよそしく、他社の人間は障害物でしかないからです。
私が初めて自主的に”テレワーク”をしたのは、2008年ごろだったと思います。ずっと自社で働きたいと、あこがれていたのです。
当時使っていた、厚さ5cmくらいのDynabookを、現場から自社(本社)に持ち帰りました。
30平米ほどの1間の雑居ビルでした。零細企業ゆえ、本社には社長しかいませんでした。
知ってる人しかしない、少人数の環境こそ、私の理想の職場なのです。おそらく同意してくれる方、多いのではないでしょうか。
会社の住所も重要です。派遣先より、ずいぶん自宅に近くなりますし( ^ω^)
まだ仕事への希望を持っていたので、仕事をアグレッシブに工夫できた自分を懐かしく思います。
客先常駐と半々の会社
超大手SIerの案件をしていたころ、2002年~2005年まで中間SIerとしてT社が存在していました。T社のアサインにより入職することができました。
本旨とは関係ありませんが、私は数々の中間SIerと接してきましたが、まあいい印象がありません。
ただ、このT社に関しては、好印象の方でした。
T社も基本的に、社員の大部分をSESとして客先常駐させていました。SES主体では珍しいことに、自社開発の方も数人いらっしゃいました。
それゆえ、T社の社員においては帰属意識の面では問題なかったように思います。帰属意識の高さゆえか、T社社員に対しては、どの中間SIerよりシンパシーを感じられました。
当時のT社社員と、土日にT社で残業したのは、今となってはいい思い出です(*´ω`*)
自社を自由に使えることは、結果的に仕事に対するモチベーションを上げ、成果に責任を持てるようになります。
思い出深く、ある意味私の人生を決定づけてくれたT社でした。残念ながらT社は、残業代を自主放棄させるなどのブラックかつ放漫経営により、現一部上場企業に吸収され、事実上倒産してしまいました(´Д`)
まとめ
私の人生において、戻りたい時期はありません。しかし、自社やT社で働けた頃は、比較的楽しんでいたのは間違いないと思っています。
所属するSES会社が、ある程度の規模になると、私のようなわがままは通らないでしょう。
サラリーマンを全うするなら、今は客先常駐でも、最終的には自社で働ける立場を獲得する必要があるのです。
そうでないと、私のように「会社の駒」として、いなくなったら替えの利く人員で終わってしまいます。そのことに気づいてしまったら、その会社に居続けられるはずは、ないのですから。
今回は、
- 「理想のテレワーク」に向けての改善提案→厳しすぎるコンプライアンスを緩和し、テレワークのモチベーションアップを!
- テレワークになった今こそ、SESに自社への帰属意識をつけよう!
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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