SESスキル2.0

それって、偽装請負ですよ!|大企業を富ませる契約の区分け

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どうも。世界のうりだです。

現在のホワイトカラーの働き方として、出向が当たり前になっています。

出向といえば「派遣契約」と思われるかもしれません。

しかし私の場合は、「請負契約」での出向でした。

なぜ「請負契約」になったのか、そのカラクリをご紹介します。

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それって、偽装請負ですよ!

出向においては、「請負契約」と「派遣契約」があります。

私が出向していた大手IT企業では、「請負契約」が重宝されていました。

請負の根幹は、「企業から企業への発注」です。BtoBの関係です。

作業を依頼するには、必ず書面での契約が必要です。

受注した企業は、その書面をもって作業者に作業指示をします。

なので「請負契約」では、発注する企業(甲)と受注する企業(乙)は、離れた場所にいるイメージがもてませんか?

でも私が経験した「請負契約」って、変なんですよね~

「請負契約」は、「乙の責任でやってくれれば、やり方は任せる」というものです。

「請負契約」で人員を出向させるとしても、ある程度大きなチームでなければ成り立たないはずです。

なのに私がやっていた「請負契約」では、甲の職場に出向させられ、しかも出向させられた人員は私一人でした。

一人親方」なんて、かっこいい言い方ができると思われるかもしれませんが、それは「乙の責任者」の肩書があればこそです。もちろん私には、そんな肩書があるはずありませんでした。

これは典型的な「偽装請負」です。

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発注費用が抑えられる!?

ではなぜ「請負契約」にするのでしょうか?

私は甲と会話できたため、甲から直接理由を聞けました。

理由はズバリ、「費用が安いから」です。

甲が求めるスキルに応じて、乙が適切な作業者を選別する「派遣請負」では、作業者のスキルによって費用が上がってしまいます。

派遣される人員に「求められるスキル」があるわけですから、それだけでオプション費用が発生します。

再度言いますが、「請負契約」にする理由は「費用が安いから」です。

「ナニ、安いだと?! 仕事くれてやってるだけ、ありがたいと思え!!」

「偽装請負」にしてコストカットできていることで、甲は一定の評価を受けられます。

私は給料さえもらえていれば、問題ありませんでした。結果、誰も文句を言いませんでした。

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作業的には問題ない

「偽装請負」というと聞こえが悪く、「劣悪な環境」のイメージを与えるかもしれません。

ですが、仕事をする上では「派遣契約」と同じです。作業者としては何の問題もありません。

むしろ甲の要望を直接聞けるので、やりやすいくらいでした。

いちいち乙を通していては、甲の要望に適っていなかった場合に非常に面倒です。

仮に甲と一緒にいた私の方が、乙より要望に応える能力があったとしたら…

そもそも、こんな意味のない区分けで縛っている方に違和感を感じなければなりません。



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「働き方改革」のメスを!

膿にメスを入れるイメージ

ひたすらに「休みを増やせ!」だの、「会社に居るな!」だのというだけの「働き方改革」。

行政は、こういった「偽装請負」にメスを入れないのでしょうか?

まずは、大企業を富ませるだけの「請負契約」と「派遣契約」の区分けをやめましょう!!

次に「偽装請負」を助長する「再々委託」の問題です。

私が所属していた零細企業(弊社)では、出向先の大企業との取引口座をもっていませんでした。

そのため、弊社との取引口座があった仲介業者(乙)が出てきました。

最初はちゃんと乙の指示の下で働くだけだったので、「偽装請負」ではありませんでした。

次第に甲が、私の優秀さに気づき私に直接作業指示をするようになりました。

甲にも私にも、現場においては乙の存在が不要になると、なんと乙は倒産しました!(゜Д゜)

甲は私を継続させるために、弊社の契約先を転々と変えていきました。

いきついた先は、弊社とはまったく縁もゆかりもなかった会社が乙になりました。

結局、乙に私の仕事を”横取り”された格好になりました。まあやめたかったので、渡りに船といった形になったのは幸いです。

甲は私の”更迭”をだいぶ渋ってましたが、「請負契約」なので、強く拒否することはできません。最終的に甲にとって「請負契約」を続けたことが仇となったようです。

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まとめ

私を介した「偽装請負」が、 少なくとも15年は続いていたと確信しています。

誰もが知っている大企業において、これだけ長期間の「偽装請負」であっても、何のお咎めもありません。

現状名ばかりの「働き方改革」は、厚労省に取り入ったサン〇リー(プレ〇ル)を利するだけの政策だったと、言わざるを得ません。

新型肺炎対策の後は、厚労省には「働き方改革」の見直しを望むものです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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