どうも。世界のうりだです。
2024年、新NISAがスタートします。
一人1800万円まで購入した金融商品(主に個別株、投信、ETF)の利益に対して「恒久的に非課税」という、前代未聞の非課税口座です。
これをきっかけに、投資に踏み出す新規参入者も多いはずです。
その中でもETFは、”値ごろ感”から買いやすいので、飛びつく方も多いはずです。ETFを設定する投信会社は初心者の動向を見込んで、”おもしろETF”を発売することが推測されます。
ですが、そのようなETFに飛びつくのは、個人的にはお勧めしません。
どうしても購入したい場合は、流動性を確認してからにしましょう!
新NISAで魅力的なETFを買う前に
SBI証券では、取引可能な魅力的なETFがあふれています。
十万円単位が必要な個別銘柄とは違い、ETFなら手もとにある数千円で購入できる商品があります。
「投資の第一歩」としては、ETFが良さそうですが、その後の展開を考えてみましょう。
ニッチな指数
「おっ、なんだか面白そうなETFがあるぞ!(゜∀゜)」
先日私も見つけちゃいました。
「グローバルX ゲーム&アニメ-日本株式 ETF 」(2640)
- 対象株価指数:Solactive Japan Games & Animation Index
- 設定日:2021年6月21日
- 運用管理費用(信託報酬):0.649%
- 運用資産残高:9.38億円
“オタク層まっしぐら!”なネーミングですね( ^ω^)
カプコン、任天堂、ソニー、東映アニメーションといった、ゲームとアニメを勃興させる可能性しか感じない20銘柄に投資をします。
ETFの良さは、投信にはできない「ニッチな指数」に投資できることです。
2640は、1口:2876円(7/15現在)で、1口単位で購入できます。
運用管理費用(信託報酬)が高い
2640のスペックを見て、まず着目するところは、運用管理費用(信託報酬)です。
ETFと投信を比較した時、信託報酬の低さが、ETFを選ぶうえで確実なアドバンテージになります。
つみたてNISAで購入できるインデックス投信の信託報酬は、どんなに高くても0.3%台です。
0.6%を超える信託報酬の2640は、「ETFのアドバンテージを放棄している」と言わざるを得ません。
運用資産残高の少なさ
ETFや投信では、資産残高は最低でも10億円、できれば100億円が必要と言われています。
運用資産残高が低いと、販売側の運営が経ちいかなくなり、最悪の場合は繰上償還となってしまうのです。
償還されてしまえば、当然ながら継続運用できません。
NISAの前提は「長期運用」です。数年で償還されてしまう可能性を鑑みると、2640は投資先として不適切とみるのが妥当です。
取引数(出来高)が少ない
実は、2640がそれほど取引されていないことをご存知でしょうか?
「こんな魅力的なETFが、人気ないはずないでしょ!?( ^▽^)σ)~o~」
7,116口(7/14)は、少ないと断じざるを得ません。(※私が最初見たときには、3桁の取引でしたので、この日はたまたま出来高が多かったかもしれません。)
流動性を確保するために、出来高は100万口台は欲しいところです。
金融商品は、最終的には売却して現金化する必要があります。
売りたいときに売れない→流動性が低いというのは、金融商品にとって致命的な欠陥なのです。
投資初心者におすすめの国内ETF
ズバリ、「iシェアーズ S&P500 米国株ETF」(1655)です。
1655は【S&P500】という、米国株式の上位500銘柄に投資します。
GAFAMを含む、全世界の株式市場をけん引する銘柄が、まるっと包括された人気No.1指数です!(゜∀゜)
1日の取引数(出来高)は、優に100万口を超えており(7/14の出来高は、「1,531,570口」)、国内ETFにおける最大の懸念事項である流動性は確保されています。
運用管理費用は、なんと「0.077%」です!w(゜o゜)w 2640のおよそ9分の1です。
世界的にメジャーな指数と、ブラックロックという最大手の運用会社だからなせる【低コスト】だけで、投資におけるアドバンテージになります。
まとめ
ゲームやアニメ界の発展を願う方は、資産運用におけるメリットを一切放棄してでも、2640を買うことでしょう。
ただ、資産形成の方が重要なマジョリティ側の人は、2640を購入するにしても、投資金額は抑えることをおすすめします。
紆余曲折せいながら、最終的には1655のようなメジャーなETFにたどり着くことをお祈りいたします。
今回は、
- 「グローバルX ゲーム&アニメ-日本株式 ETF」のスペック→ゲーム・アニメの関連企業20銘柄に投資する魅力的なETF。ただし、資産形成には不向き。
- 投資初心者におすすめの国内ETFとは?→「iシェアーズ S&P500 米国株ETF」(1655)
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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