どうも。生粋のIT派遣のうりだです。
システム開発に魅力を感じてIT業界に入ったはずです。私もその一人でした。
しかし、システム開発は大手が牛耳ることとなり、中小企業の入り込む余地がなくなりました。私のような「高卒→零細企業プログラマー」あがりでは、開発だけでは生きていけません。
さらに、システム自体はすでに完成しているため、企業のシステム開発自体が下火です。
システム企業の所属するIT社員たちは、客先常駐のSESとして派遣に出されます。
IT派遣は客先常駐するSESと、並んで仕事することもあります。
では、IT派遣や客先常駐のSESに一番求められるスキルとは、いったい何なのでしょうか?
それは、今あるシステム運用を、最大限に効率化するドキュメント整備です!
客先常駐のSESが一番求められるスキルとは?!
汎用機からサーバ、そしてクラウドへ。いずれにしても、ほぼすべての業務はシステム化されています。
IT派遣やSESを要望する企業は、共通の問題を抱えていることがわかりました。
プログラミングスキルからIT業界を嘱望されている方。非常に残念ですが、それらの問題は開発だけでは解決できません。
ただ、開発にこだわっていると、おいしい案件を取り逃すかもしれません。
ドキュメントのメンテナンス力(りょく)
どの企業や業務でも、システム自体は出来上がっています。なのに、ITスキル者の求人がかかっています。
その大きな要因は、前任者が何らかの理由で辞めてしまうことです。
派遣法により、派遣社員は同じ条件のまま、3年以上は同一業務に携われなくなりました。派遣には派遣のメリットがあるため、契約形態を変えてまで仕事を続けたいとは、思いません。
残されるのはドキュメント
そんな派遣の前任者と引き換えに残されるのは【ドキュメント】(文書およびその電子ファイル)となります。
ドキュメントを確認させられて、「これで、わかりますか?」と。
まるでテストを受けさせられているようです(^_^;)
これからあなたが新規に携わる仕事を、どれだけミスなく円滑に進められるようにするかは、
あなたのドキュメントのメンテナンス力(りょく)にかかっています。
運用でカバー
長く続いたシステムほど、運用でカバーすることが当然になっています。
運用のノウハウは、ドキュメントにまとめられているのが理想です。実態は残念ながら、ベテラン担当者の固有スキル→属人化が現実です。
大企業のシステムでは、サーバ、あるいは汎用機と呼ばれるマシンが稼働しています。
おおもとの時代遅れのマシンたちはそのままで、オペレーションに近い部分だけがハイテク化(MSOffice化)していきます。
そうしたシステムではオペレーションが一貫していないため、どうしても手作業が必要になります。
「試行錯誤することで、業務知識がより濃くなるんだー!( ^▽^)σ)~o~」
40歳を過ぎた私には、かなり共感できる価値観です(;´▽`) ただ、そんな価値観は時代とともに風化していくことでしょう。
令和からは「便利さが絶対」の時代に入っていきます。属人化の撤廃→ドキュメント整備は必定なのです。
誰もやりたがらない
ドキュメント作成や改修なんて、誰もやりたくないと思っています。
「業務を覚えてしまえば、マニュアルなんて必要なくなるじゃん。」
自分はよくなるかもしれません。ただ、自分が居なくなった未来を想像すると、マニュアル含むドキュメントは必須なのです。
実態調査と整理は、システムメンテスキルの根本です。これができるようになれば、IT業界で食いっぱぐれることはありません。
作りっぱなしで、第三者が使うことを想定していないドキュメントの改修は、しばらく需要があると考えていいでしょう。
ITはヒマとラクでできている
システム化することで、今までの業務が圧倒的に効率化したいと、クライアントは思っていたはずです。なのになぜか、満足に効率化できていなかったりします。
効率化を実現するべく、新規要員の募集がかかります。急募されたにも関わらず、ほとんど完成していることが多いと思っています。
少し”ささくれ立った”箇所があれば、それをドキュメントをメンテナンスすることで補正していきます。
「これだけでおしまい?(´・ω・`)」
自分の仕事はあっという間に終わってしまったのに、契約期間はまだだいぶ残ってたりします。
IT派遣の仕事は実質、「残った契約期間」をどうやって消化していくのかに腐心することになります。
その期間は「ヒマ」で「ラク」かもれませんが、はたしてあなたは耐え抜くことができるでしょうか?
要員確保
IT企業は真っ先に、「要員確保」に取り組まなければなりません。
いくら大企業に集客力があっても、それを実現するための要員確保が必要です。そして、一定期間居続けてもらいたいと思っています。
確保する要員には、根拠となるスキルは当然必要です。ただし、要員候補者が主張するスキルを根拠にするかどうかは、雇用者の判断でしかありません。
入職に至るハードルは、かなり低いと思っています。
「これくらいの経験があれば、十分でしょ!( ^ω^)」
クライアントは新規要員をさっさと決めたいのです。
要員に志願するIT派遣としては、スキルシートに書けるキャリアと、その詳細を説明できれば、おおよそ希望の職場には入職できるはずです。
あとは待機
クライアントとしては、システムが回らない、運用が滞るのが一番困るわけです。リスクヘッジのために、「とりま要員確保」を達成しておきます。
あとは、「あるかどうかわからない危機が訪れるまで待っててね!」と、無言のまま【待機】を促されます。
【待機】は労働の一環です。IT業界ほど【待機】の多い職場はないのではないでしょうか。
うつにならない「ラクな働き方」
終日待機に終始している人を指して、「余剰人員」や「社内ニート」なんて、嫌な呼び方をします。
IT業界に入りたてで、「何もすることが無い」ときの過ごし方が分からなくてお悩みではないでしょうか?
拙著「IT業界でラクになれる働き方」に、ぜひ実践してほしい働き方をまとめました。
一見意味のない仕事をさせられていると、自暴自棄になりがちです。
せっかく好条件の職場だったとしても、辞めてしまいたい一心から”うつ”になるのを防ぎましょう!
まとめ
一度IT業界を退いた方でも、派遣サイトには案件が山のようにあふれています。
あなたがかつて目指した「理想のシステム運用像」を実現するべく、ドキュメント力を養っていきましょう!
今回は、
- 客先常駐のSESが一番求められるスキル→誰もやりたがらないドキュメント整備
- クライアントは、要員確保こそ最重要!→ヒマでラクな”何もしない”契約期間を乗り切ろう!
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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