どうも。世界のうりだです。
先日、毎月分配型の記事作成をしていて、新たなワードにひっかかりました。
予想分配金提示型という形式があるのをご存じでしょうか?
毎月分配型の分配金に条件をつけたシステムです。
無条件に分配金を捻出する場合とどう違うのかをご紹介します。
「予想分配金提示型」とは?
アライアンスバーンスタイン米国成長株投信D毎月H無予想分配金提示型という投信が人気のようです。(”D”は同投信のタイプ、”H無”は為替ヘッジなし)
投信の名前にも含まれている「予想分配金提示型」とは、
基準価額とのマッチングによって、その月の分配金が決まるシステムです。
好況で基準価額が伸びたときに分配金が増えるという、夢のあるシステムになっています( ^ω^)
節度を持った分配金
逆に基準価額が下がったときには、分配金を出さない可能性があります。
「なるほど。だったら、基準価額がある程度担保されるのか!(゜∀゜)」
身を粉にした分配金の捻出がなくなり、利益確定を先送りしてくれます。
だったら分配金自体、なくした方がよくね?
薄れる複利効果
それでも分配金として毎月捻出(利益確定)するからには、複利効果が薄れてしまいます。
あとで出てきますが、当該投信は「償還日」が設定されています。
長期運用にならない前提ですので、複利効果を端から除外しているわけです。
ある意味「筋の通った投信」と言えそうです(^_^;)
人気投信のスペック
では、先述した人気投信のスペックを見てみましょう。
- 構成銘柄数:50~70
- 総資産額:6,597億円
- 信託報酬:1.727%
- 信託財産留保額:なし
- 設定日:2014/09/16
- 償還日:2034/06/15
設定日が2014年と、まだ運用期間が短いのがわかります。
「女房と畳は、新しい方がいい」といいますが、投信にとって、この格言を当てはめるのは微妙です。
開始から6年目での6,600億円の資産額は、その人気の高さを示しています。
さて、インデックスクラスタの皆さんなら、一目瞭然ですね。
そうです。信託報酬が高すぎます!
米国株を代表する指数であるS&P500にぶちこんでるだけの投信の中には、信託報酬は0.1%を切るものまであるのですから。その差なんと17倍です!
無理に利益を追求しても、ちょっぴり多く出した差分を手数料(信託報酬)で差し引かれてしまっては、あまり意味が無くなってしまうことでしょう。
当該ファンドを購入する目的
当該ファンドは、注目度の高い米国株から、より利益を出せる銘柄を厳選するアクティブファンドです。
償還日が設定されていることから、短期で利益確定を積み上げていく投信であることがわかります。
以上のことから、当該ファンドは機関投資家の投機用であり、庶民の資産形成には向いていません。
時流をあおる投信にはご用心!?
米国株全盛の時流に乗った魅力的に見える投信です。
確かに時流に乗れそうで、しかもインデックスよりも多くの利益を取れそうなら、飛びつきたくなる気持ちはわかります。
しかし我々庶民にとっての投信とは、長期投資できてこその商品です。
長期目線を再確認するうえで、注意点を挙げてみましょう。
パンフレット
投信のパンフレットを見るだけで、心ときめく気持ち、わかりますかね(*´ω`*)
パンフレットを魅力的にするだけで、購買意欲をそそられます。想像力だけで生きてきた私にとって、投信パンフは大好物です。
販売サイドとしたら、未来の利益を得るために、パンフに手間をかけるわけです。
一方、あまり魅力的でないパンフレットを提示しているのが「eMAXIS Slim」だったりします(゜Д゜)
白地に黒文字がベースであって、色彩はMUFGグループのイメージカラーの赤のみ。
「パンフなんて、情報さえ伝わればいいんだ!(`Д´)σ」
商品に絶対の自信があるからこそできる、逆転の発想です。
米国株
投資クラスタの間では、猫も杓子も「米国株」です。
まあつみたて投資において、米国株を外すことはできないでしょう。それだけに、ワナも多くなります。
販売側としても、米国株をうたっておけば「間違いない!」(長井秀和氏を覚えているか!?)ということで、そこにオプション機能を付けていけば、自ずと信託報酬を高く設定できるのです。
まとめ
米国株人気は、ひょっとしたら私がこの世を去っても続いているのかもしれません。
だからと言って、米国株一辺倒で幸せになろうとは、個人的には思いません。
価値観の問題でしょうが、全世界にロマンを託す方が、豊かな人生を送れている気がします。
無条件に富を分け与える神になった気分で、全世界投資を続けてまいります(`・ω・´)σ(入院レベルの治療が必要)
今回は、
- 「予想分配金提示型」とは?→毎月分配型の一種であり、基準価額の上下で分配金が変動する。
- 時流をあおる投信にはご用心!?→販売側の利益追求がより濃い投信の可能性が大。
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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