どうも。世界のうりだです。
つみたてNISAの施工により、インデックス投資がより庶民に浸透しました。
新しいものを始めると、必ず落とし穴が待っています。その落とし穴を掘ったのが、プロによる確信犯だとしたら…
つみたてNISAでは、すでに時代の役割を終えたインデックス投信を、未だに買えてしまう問題があります。
インデックス投資に潜む【つみたてNISA】の落とし穴とは!?
つみたてNISAのメリットは、一度買付の設定をしてしまったら、(原則)何もする必要がありません。
「じゃあ、NISA前と一緒のでいいんじゃね?!(゜Д゜)」
そんな感じで選ぶと、損をしてしまうかもしれません。
同社同カテゴリの投信
上記画像は「MSCIコクサイ・インデックス」に投資する投信のラインナップの一部です。いわゆる先進国株式のカテゴリです。
資産形成のメインになるカテゴリです。それだけに、できれば目をつぶって買ってもよさそうな投信だけに絞られているのが理想です。
ここでは、「三井住友トラスト・アセットマネジメント」と「三菱UFJ国際投信」が、複数本見られます。この中に実は、各社ハズレを混ぜています。
「同じ指数に投資するんだから、一緒なのでは?(´・ω・`)」
その通りです。運用会社が同じなら、一口の中身(銘柄と構成比率)は同じです。ではなぜ、複数本になっているのでしょう。
同社投信のスペック比較
運用歴の長い投信には、「信頼の実績」があります。その実績は、いまだ健在なのでしょうか。
今までの運用実績があるにも関わらず、なぜ運用会社は同じカテゴリで新しい投信を始めるのでしょう。「過去の実績」をしのぐ「未来のメリット」を求めた結果です。
先ほど紹介した「三菱UFJ国際投信」の先進国株式カテゴリの各投信のスペックを比較してみましょう。(6/13現在の数値です)
(「つみたて先進国株式(為替ヘッジあり)」は、運用方法が異なる→信託報酬が必然的に上がるため除外します。)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- 基準価額:17,511円
- 設定日:2017/02/27
- 純資産額:213,700百万円
- 信託報酬:0.1023%以内
eMAXIS 先進国株式インデックス
- 基準価額:39,270円
- 設定日:2009/10/28
- 純資産額:47,116百万円
- 信託報酬:0.66%以内
つみたて先進国株式
- 基準価額:16,676円
- 設定日:2017/08/16
- 純資産額:36,004百万円
- 信託報酬:0.22%
本旨から脱線しますが、「つみたて先進国株式」を包括するつみたてんとうシリーズは、ゆうちょ銀行で買えるメリットを有しています。(だから名前に”店頭”が入ってるのねw(゜o゜)w)
ネット証券に口座がある方には、あまりメリットがないかもしれません。
ここで注目すべきなのは、もっとも運用歴の長い”Slim抜き”の信託報酬の高さです。純資産額を見るに、後輩のSlimに圧倒されてしまいました。
この事実だけで、当該投信からの資金流出が止まりません。
コストを6分の1以下に圧縮できるのですから、Slimやその他運用会社による最新の先進国株式カテゴリに流れていったのがうかがい知れます。
様子見は無用
Slimにしても、後から登場した投信の方が、(特に信託報酬の面で)メリットが大きいのです。
「ひょっとしたら、もっといい投信が出るかもしれないから、始めるのは3年後にしよう(;´▽`)」
少しでも利益を得ようと、様子見しようと考えていませんか?
そんなことが原因で様子見してるようなら、今から始めてください!!
投資において、もっとも利益をもたらすのは「かけた時間」だからです。
信託報酬の大小は、あくまで枝葉であって、今始めるという「幹」がなければ1円にもなりません。
たとえ10年後に「0.05%が当たり前」の時代が来たとしても、10年分の利益を見送る人はいないでしょう。
今までNISAのような税制優遇も無く、1%以上の信託報酬を甘受しながら資産運用してきた人は、確実に勝ち組のはずです。
完成したインデックス投信
これからつみたてNISAを始める人は、今ある最安の信託報酬のインデックス投信でOKです!
つみたてNISAの開始によりあおられ、加熱した品質向上合戦で、インデックス投信は完成しました!ニューパル(山佐)が、SP2をもって完成したのと期を同じくして。
インデックス投信は、信託報酬の少なさでしか差がつきません。ついに税別0.1%を切る投信まで登場しています。もうこれ以上の値下げを望むのは、ナンセンスでしょう。
投信を通じて投資する資産カテゴリは、ずっと変わっていません。株式と債券の6資産、またはそれにREITを入れた8資産をおすすめします。
暗号資産(仮想通貨)は、それ自体が資産を生まないので、個人的にはおすすめしません。(投機の意味合いが強くなります)
また、先述した「つみたてんとうシリーズ」のように、店頭販売の投信はどうしても割高になってしまいます。ぜひネット証券の有用性を活かしましょう。
急がれる”トラップ投信”の排除
先に紹介した”Slim抜き”「eMAXIS 先進国株式インデックス」なんて、はっきり言ってトラップ投信です。一時代を築いた功績を評価し、退場してもらいましょう。
トラップ投信を、つみたてNISAの規約で外すことは期待していません。毎月分配型を排除しただけでも、金融庁はよく頑張ったと思います(`・ω・´)σ
問われているのは、運用会社のリテラシーです。
一定の資金流出を認めた投信は、つみたてNISAの新規購入を凍結するくらいの英断を期待しています。
これぞ顧客本位、フィデューシャリー・デューティーへの第一歩になるでしょう。
まとめ
つみたてNISAの導入により、投信がブラッシュアップされ、不要な投信が明るみになりました。
良質で完成したインデックス投信とそれらが、同じ陳列棚に並べられているのは問題です。
今回は、
- インデックス投信におけるつみたてNISAの落とし穴→同社同カテゴリの投信では、運用歴の長い投信は信託報酬が高い。
- インデックス投信は完成した!→トラップ投信の新規買付の凍結を!
について、書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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